Q.チェックすべき新人モデルは誰?

「モデルのダイバーシティ問題が話題になり、ラテン系、アフリカ系モデルの活躍が著しい昨今ですが、まだまだアジア系モデルにはスポットライトが当たっていないのが現状。でも今シーズンは、ショーのオープニングにアジア人が抜擢されることも増えました。なかでも注目は、ロエベのオープニングガールだったジア・リー1)。今シーズン開始前に切ったヘアスタイルも可愛いですね。2シエは、現在プラダの広告に出演中。ルックスにも私服にも、どこか80年代の東京ガールのような雰囲気が漂っていて、存在自体にトレンド感があります。この2人のチャイナガールをはじめ、アジアンモデルのさらなる活躍から目が離せません!」

 

「見ていて楽しいのは、定番のスタイリングセオリーから完全に自由な着こなし。その点でダントツなのは、やはりハネですね。3では、ヴィンテージのニットとスカートがまったく古くさく見えません。なぜなら、全身淡い色でまとめた足もとに、まさかの重くて黒いシューズをもってきているから。この足もとがすごくモードです。いつだってかっこいい女に仕上げる彼女のセンスが好き。4の新人モデル、アデスワも相当に自由です。きれいなパンツスーツにまさかのヴァンズ! ターバンも、難しいアイテムですが、髪型に似合っています。このミックス感に、彼女のオリジナルでファニーな個性が出ています。独自の世界観がはっきりある人はおしゃれ!」

 

「肩のラインが四角くて大きい、ボックスシルエットが来シーズンはヒットしそうな予感。スタイリストのアーニャ5)は、ライン入りのジャージをインにしてストリート感を出し、さらっと着て。この人の魅力である、ハンサムな首すじからあごのラインをしっかり見せたあたりに、自分のよさをわかっている感じがします」

 

「さまざまなショーで提案されていた、頭まわりを隠すほっかむりスタイル。6フィーは、淡い色のチェック柄ストールをごくラフに巻いて、可愛く仕上げましたね。真剣に巻きすぎると、やたらエスニックな人になるので要注意! パタゴニアのバックパックのフロントベルトを、真面目なコートの上で留めたのも可愛い」

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