Q.スタイリングで「ここだけはハズしちゃいけない」ポイントって?

「スナップを見ていて思うのは、足もとのツメが甘くてイマイチになっている人が多いということ。靴の合わせ方こそ、スタイリングの総まとめだと心得ましょう。1スリックは、足もとが大成功な好例です。ワーク風ジャンプスーツにアクセサリーをがっつりつけてからの、この特大サンダル! こんな個性の人が出てきたのか! と衝撃。2はおなじみのハネ。彼女はドリス ヴァン ノッテンをロックに着こなせる唯一の存在。普通はモダンに着るか、シックに着ますよね。彼女のパターンミックスはとにかく独特で大胆。この靴も彼女流にまとまっています」

 

「今回、足もとのスタイリングで目を引いたのが、ラインソックスの使い方。スポーティすぎても、スクール風になりすぎてもおしゃれではないのですが、この34の2人はその点がとても上手にはまっています。本当はしっかり計算しているのでしょうが、いかにも自然に半端丈のデニムからラインをのぞかせる、さりげなさがいい。3アリゼはモデル兼プレスとして働いている人。彼女はリーボックのスニーカーと合わせつつ、淡い色できれいにまとめているのがさりげなさのポイントですね。4アリーナはキャタピラーのワークブーツに合わせて。端正でかっちりしたコートの清潔感が成功の秘訣です」

 

「今シーズンも引き続き、ランウェイで目立ったのはガーリーなタイプの若手モデルたち。線が細くはかなげな可愛さというよりは、ルックスにしっかり強さがあり、かつガーリーなモデルが人気です。5メーガンは米ペンシルベニア州出身。先シーズンのジバンシィに独占出演してデビューし、その後スティーブン・マイゼル撮影の同ブランドの広告に大抜擢された注目株。モデルになる前はサッカーやバレーボールを本格的にやっていたそう。6は米カリフォルニア州出身のナタリー。今シーズン、NYのアレキサンダー ワンでデビューし、パリではほとんどのショーに出たのではないかというほど売れっ子に。柔和なルックスながら、しっかりした骨格に強さを感じさせる顔だちが魅力です」

 

「プラダのランウェイでフィーチャーされていたりと、流行しそうな兆しのあるネオンカラー。初心者におすすめの取り入れ方は、オールブラックに少しだけワンポイント的に挟む方法。7マルジャンのように、光沢ある質感のPVC素材に重ねると、モード感が出ます。8ズヴェヴァは対照的に、とことんマットな質感の黒に合わせて、ストリート寄りで取り入れていますね。細いブラックデニムの裾を蛍光色のソックスにたくし込んでいるのが可愛い。とてもシンプルなスタイリングですが、おしゃれを楽しんでいる感じが伝わってきます」

 

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