2018.08.20

バッグ プリュム

今の時代、身につけるアイテムに一生ものはないけれど、エルメスのバッグは例外。変わらない魅力があります

―― 平工京子さん(エディター)

「30代の半ば頃、飛行機に乗ってパリの本店に行き、『バーキン』を買ったのがエルメスとの最初の出会い。その後『プリュム』も手に入れました。『プリュム』は、ダイヤ形のあて革だけが装飾の素っ気ないほどシンプルなデザイン。なのに、たたずまいに確かな存在感があり、オーラがあります。今の時代、身につけるアイテムに一生ものはないと思っているけれど、エルメスは例外。このメゾンのバッグが変わらない魅力を保ち続けているのは、堅牢な馬具作りの経験に基づいた確かなもの作りの伝統、真摯によいものを作り続けようという姿勢が可能にする奇跡でしょうか。最近、銀座店に年季の入った『プリュム』を持って入ったら、ドアマンがすぐに『いつもありがとうございます』と声をかけてくれました。温かいおもてなしの心と、パリの本店で感じた心地よい"敷居の高さ"。両方を教えてくれたメゾンです」。コンパクトなミニサイズに、ショルダーストラップが付属した進化版。心弾むカラーでより軽やかに。
バッグ「プリュムⅡ」(ストラップつき)〈H13×W17.5×D6〉¥708,000/エルメスジャポン(エルメス)