フィービー・ラバーのスタイリストにQuestion!「あなたの “トラスティ”な服、教えてください」

フィービー・ファイロのデザインを愛したスタイリストたちは、この秋冬何に注目し、着るのか。迷えるモードマニアへのベストアンサー。

 

Q1.  今季、“トラスティ”なスタイルを作るためのマストブランドは?

A. JIL SANDER
"ポスト・フィービー"として今スタイリストたちの注目を集めるのは、新生ジル・サンダー。クリエイティブ・ディレクターのルーシー&ルーク・メイヤー夫妻が生み出すモダンでクレバーな女性像は「今まさに着たい服」を体現する。
(左から)コート¥485,000・トップス¥88,000・スカート¥158,000・パンツ¥128,000・ワンピース¥275,000/オンワードグローバルファッション(ジル・サンダー)

 

Q2.  青田買いしたい“ポスト・フィービー”なアップカミングブランドは?

「フィービーにも通じる、着ている女性が自信をもらえる服」と佐藤里沙さんが太鼓判を押す、ニュージーランド発のブランド。女性デュオデザイナーが目指すのはリュクスなデイリーウェア。「品がよく、無駄をそぎ落としたデザインも好み」

飯田珠緒さんがパリ・コレクション中に気になって、展示会へと足を運んだのはバレンシアガで経験を積んだ韓国人デザイナーのブランド。2014年よりスタートさせた。「これからもっと洗練されていきそうな予感。今後が楽しみです」

セリーヌで経験を積み、2017年より自身のブランドをスタートしたフィービー・チルドレンも飯田珠緒さんはいち早く注目。「ストイックでフェミニン、そしてひとくせあるデザイン性を兼ね備えている」。写真は2019年春夏コレクションより。

遠藤彩香さんお気に入りの英ブランド。伝統的なメンズウェアのテーラリングに着想を得たウィメンズウェアを提案する。「テーラリングをマスターしたデザイン力はさすが。UKならではの反骨精神をモダンに反映させたルックの見せ方も印象的」

Q3. 働く女性のための“トラスティ”なブランドは?

「佐藤里沙さんが今働く女性が似合う服とレコメンドするブランドから、リブニットを。ネックライン、スリーブなど細部にひとさじの女性らしさをON。着心地も抜群。「エレガンスとマスキュリン、クラシックとモダンが共存する、コントラストが魅力です」。

セーター¥98,000/エストネーション(ケイト)

須貝朗子さんがひと目惚れしたスカートは、ビジネスシーンにも最適。「スモーキーブルーのプリーツスカートはきちんと感があり、色が暗くなりがちなワーキングスタイルのさし色にもなってくれます」。ボリュームのあるプリーツに白のラインが軽快さを添える。

スカート¥55,000/メゾン・ディセット(ポーツ1961)

サイドにスリットが入った、一枚でもレイヤードスタイルでも楽しめるワンピース。セレクトした丸山佑香さんにとってワンピースは仕事着でもある。「子どもと一緒のときはパンツスタイルが多くて。ハリのある素材にさりげない緊張感があるこのワンピースは着た瞬間に仕事のスイッチが入ります」。

ワンピース¥90,000/ビオトープ(セヤ)

カイダン エディションズに注目する遠藤彩香さんが今秋着たいと選んだのはレトロシックなムードの、美しいラインが際立つセットアップ。「ミニマルで知的なディテール。まさに私がイメージする働く女性の服です」。

ジャケット¥218,000・パンツ¥145,000/アデライデ(カイダン エディションズ)

飯田珠緒さんは昨年デビューした日本ブランドをセレクト。強い信念を持つ大人の女性をイメージした服作りに「クラシックでかためのデザインですが、ジャケット&パンツからニットやワーク風のアイテムまでとても丁寧に作られているところに惹かれます」と注目。

ジャケット¥68,000・パンツ¥42,000/ブライト ライト(ライト)

学生時代、ジョゼフの美しいパンツに夢中だったという清水奈緒美さん。ひと回りして今、ワードローブに欠かせないブランドに。「機能的できめ細やかなカッティング、繊細でモダンな素材選びが素晴らしい」。シルク素材のブラウスにスカーフが優美な女性像を印象づける。

ブラウス¥41,000/オンワード樫山(ジョゼフ)

 

photography:Takehiro Uochi〈TENT〉 styling:Saeko Sugai text:Momoko Yokomizo

 

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