普段からモードとリアリティをバランスよくミックスした私服で知られるスタイリストのブリー・ウェルチ。ワーキングウーマンには「さりげないディテールと端正なシルエットを備えたアイテムがマスト」だと語る。ブリー流"トラスティ"の作り方、そしてポスト・フィービー時代について聞いてみた。
Q:今日のスタイルについて教えてください。
A:Beaufille(ボーフィー)のイブニングドレスにあえてレペットのバレエシューズを合わせてデイタイム仕様に。ロングコートはロゼッタ ゲッティ。エレガントなシルエットにエプロンのような裾のディテール、ユニフォームのような白いステッチとボタン使いのコートは、トラスティなムードを演出。相棒には、収納力があり働く女性にマストハブなバケットバッグ、ソフィーヒュルムをチョイスしました。
Q:トラスティなスタイルにマストなアイテムは?
A:上質なコート、シンプルかつ動きのあるロングドレス、足を美しく見せるタックパンツ、カーフスキンのバッグ、歩きやすさとデザイン性を両立したミッドヒールのミュール。コンサバではない働く女性のスタイルにはすべて不可欠なもの。
Q:身につけると背すじが伸びるブランドは?
A:今日着ているロゼッタ ゲッティ。ミニマルでモダンなデザインが魅力。アップカミングではないけれど、ジョゼフも洗練された現代女性の仕事着に最適です。
Q:アップカミングなポスト・フィービーブランドは?
A:カナダ・トロントベースの姉妹デザイナーが手がけ、2017年にCAFA(Canadian Arts and Fashion Awards)を受賞したBeaufilleに注目しています。シンプルでメンズライクなシルエットにパフスリーブなど、マスキュリンとフェミニンのコントラストが絶妙。
Q:トラスティなスタイルアイコンを教えてください。
A:経済誌『Financial Times』のエディター、Jo Ellison(@jellison22)とアートギャラリー ディレクター、Lucy Chadwick(@lkchadwick)。親しい友人では、スタイリストのAnnina Mislin(@anninamislin)とMegan Gray(@meganbowmangray)のスタイルも素敵。
Q:この秋冬のスタイリングテーマは?
A:リラックス感の中にさりげなく奇抜さをミックス。
Q:フィービー・ファイロは、現代女性のスタイルをどう変えたと思いますか?
A:リアルに着ることを考えたシックなデザインと、ユーモアを見事に融合させるというクリエーション。これらを通して現代の女性に自信を与え、強くてセクシーな女性のスタイルを築き上げたと思います。
BRIE WELCH
NY在住のスタイリスト/ライター。Webマガジン『Garance Dore』のファッション・ディレクターを経て昨年独立。雑誌のエディトリアルや、セオリー、eコマースのFarfetchなどをクライアントに活躍中。
Instagram:@briesarawelch