さまざまなジャンルで盛り上がるアジアは、ファッション界でも注目の的だ！SPURが惚れ込む、東京とソウルのブランドをご紹介。
POSTELEGANT
2 細い糸を使うことで、透け感となめらかな肌ざわりを実現。ハイネックトップス￥24,000・
3 厚手のウール混生地。ワイドなシルエットが美しい。パンツ￥46,000・
4 長めに設計されたカフスや、後ろ身頃など細部にこだわりが。シャツワンピース￥46,000／POSTELEGANT
20年後、30年後も着続けられる服を
「生地を見て、どんなアイテムを作るか決める」とデザイナーの中田優也が語るほど、素材に強くこだわるPOSTELEGANT。というのも、今ヴィンテージになっている服と同じように、数十年後まで残っていってほしい、という想いがあるからだ。一着一着を大切に長く着ることを前提としているため、多くの素材を別注。生産はすべて日本で行なっている。そうして作り上げられた服は、どれもミニマルで美しく、クローゼットの中に並んでいたら思わず手に取ってしまうものばかりだ。
COATE
6 胸の部分で3枚の布を重ね、その隙間から少し肌がのぞく設計。ボウタイブラウス￥46,000・
7 ハイネックとケープスリーブがクラシカル。ブラウス￥42,000・
8 メッシュに、ラフに刺しゅうを施すことで、甘すぎない一枚に。レーストップス￥49,000／フクヤ チハル デザイン（COATE）
まとう人が、装うことの楽しさを感じられるように
袖を通したときに、想像以上に魅力的な服へと変貌を遂げることがある。COATEのアイテムがまさにそれ。年代を超えた女性たちに装うことのときめきを、という思いから、確かなパターン力と熟練の職人による縫製で、立体的になった瞬間一番美しいフォルムになるよう計算。デザインは極めて上品だが、カッティングやギャザリングなど細かいギミックをちりばめ、退屈さを感じさせない。過度に飾り立てることなく、でもおしゃれ心にぽっと火を灯してくれる。そんな洋服がここにはある。
MIJEONG PARK
10 パテント加工されたフェイクレザー製。スカート￥23,000・
11 シックなキャメルのジャケットに、ウエストのリボンで遊び心をひとさじ。ジャケット￥37,000・
12 すみれ色がロマンティック。パンツ￥25,000／THE WALL SHOWROOM（ミジョン パーク）
目指すのは現代女性のためのエフォートレス
ソウルの梨花女子大学でファッションデザインとアート史を学んだMIJEONG PARKが、LAに拠点を移し2015年に設立した。デザインの着想源はダウンタウンのアートエリアを取り巻く空気感。カリフォルニアらしいコンフォートさとニュートラルなカラーを調和させているのが特徴だ。その結果生まれた、エフォートレスでモダンなデザインは、現代の女性にフィットする。現在は、オンライン売り上げの5%を、LAの小学校における美術教育に寄付。チャリティも積極的に行なっている。
GROVE SEOUL
14 とろみのある生地感がエレガント。ブラウス￥17,000・
15 トラッドなチェックとミニ丈のバランスが絶妙。スカート￥14,000・
16 ダッドを彷彿とさせるオーバーサイズが旬のデザイン。ジャケット￥36,000／アイクエスト ショールーム（グローブ ソウル）
クラシカルとモダンを今の時代に落とし込んで
60年代から70年代のヴィンテージを現代的に再解釈したアイテムの数々は、チェックやベージュ、ペールトーンを基調としたものが多数。日常に寄り添ってくれる上品な洋服は、ワードローブに何枚あっても困らない。そんなGROVE SEOULは、狎鴎亭にある同名のセレクトショップによるオリジナルレーベルで、日本では2019年の春夏にローンチ。このクォリティなのに、トップスは1万円台、ジャケットでも3万円台という価格はなかなかない。ソウルでも話題を呼ぶ期待のブランドだ。
