オマージュを捧げた“ミューズ”たち

今季、デザイナーの創造の旅の起点となった女性たち。エターナルな魅力あふれるアイコンをプレイバック。

PYER MOSS

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Inspired by Sister Rosetta Tharpe

パイアー・モスの「シスター」と題した3部作。最終章を飾ったのは、1930〜40年代のアメリカでシンガーソングライターとして活躍したシスター・ロゼッタ・サープ。ゴスペル、ジャズ、フォークなどジャンルを超えて偉大な功績を築いた彼女とともに、ブラックカルチャーを祝福した。ギターを弾きながらのパフォーマンスにちなんだバッグのデザインに注目!

TOD’S

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Inspired by Monica Vitti

「イタリアンタイムレス」をテーマに展開したコレクション。その女性像は『情事』(’60)、『太陽はひとりぼっち』(’62)、『赤い砂漠』(’64)が公開された頃のモニカ・ヴィッティだ。3作品ともミケランジェロ・アントニオーニ監督が手がけ、モニカの内省的なキャラクターを形づくった。控えめなエレガンス。これぞトッズが提唱するクラシックモダニティの最新形だ。

DIOR

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Inspired by Catherine Dior

インスピレーション源はムッシュ ディオールの妹、カトリーヌ・ディオール。庭仕事に精を出し、花々に囲まれ笑顔を見せる彼女の自然を愛する心をコレクションに託した。会場には自然の木々(これはのちに街の緑化に使われる)が配され、モデルはラフィアハットやリネン、花々の刺しゅうなど、ナチュラルな魅力あふれる装いで。

PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI

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Inspired by Stéphanie de Monaco

ビッグショルダーに、オーバーサイズシルエット。80年代テイストあふれるマリンルックを提案したフィロソフィー・ディ・ロレンツォ・セラフィニ。その着想源は、80年代に歌手として活躍したステファニー・ド・モナコのスタイル。1986年リリース曲「Irresistible」のミュージックビデオの衣装に着想したルックも登場。一世を風靡したグレース・ケリーの次女のワードローブがモダンによみがえる。

MARC JACOBS

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Inspired by Anita Pallenberg

9.11の前夜に自身が開催したショーを振り返ったマーク・ジェイコブス。カール・ラガーフェルドやリー・ラジウィル、ドリス・デイなどへの深いリスペクトを込めたルックを披露。中には“ストーンズの女”とも称され、60年代のロックンロールにおいてミューズ的な存在だったモデル、女優のアニタ・パレンバーグへのオマージュも。当時のボヘミアン・スタイルを祝祭的なムードで刷新した。

TORY BURCH

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Inspired by Diana Spencer

デザイナーが若い頃から憧れ、会社を設立したときにも指針としたダイアナ元妃が今季のモデル。イングリッシュガーデンをモチーフにしたさまざまな花柄のシャツやドレスは当時の80年代らしいディテールとミックスされた。足もとに採用したリラクシングなスニーカーやフラットシューズもとても象徴的だ。知性と強いパーソナリティを感じさせるスタイルがブランドの物語とも見事に融合した。

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