2020.06.15

【SUSTAINABLE】サステイナブルなアクションを起こした人たち

EMPORIO ARMANI

【SUSTAINABLE】サステイナブルの画像_1

メンズコレクションと連動した「R-EA」

ショーの冒頭、会場内に映し出される「I’M SAYING YES TO RECYCLING」のメッセージとともに「R-EA」と名付けられた12ルックのカプセルコレクションが登場。これらはすべて、再生されたウール、オーガニックコットン、リサイクルナイロンなど、地球環境にやさしい素材のみで構成されたもの。洗練された若々しいシルエットも魅力。

STELLA McCARTNEY

【SUSTAINABLE】サステイナブルの画像_2

明るくハッピーにサステイナブルを提言

デビュー以来、エシカルなブランドであることを貫いてきたステラ マッカートニー。今季は動物愛護の精神を改めて表明している。ただし、シリアスな話題であっても、常にポジティブに表現するのがステラ流。ランウェイショーのフィナーレには、ビーガンレザーのバッグを手にした動物の着ぐるみが登場し、話題をさらった。

MAISON MARGIELA

【SUSTAINABLE】サステイナブルの画像_3

新しいコード「Recicla(レチクラ)」とは?

「レチクラ」は、ジョン・ガリアーノによる造語で、UpcycleとRecycleにメゾンのアイデンティティのひとつである「Replica(レプリカ)」を組み合わせたもの。メゾンによって見いだされたヴィンテージピースに修復を施し、新たなデザインを加えることで、その価値をアップサイクルするもの。「レチクラ」アイテムには、元のピースを証明するラベルがつけられている。

COLLINA STRADA

【SUSTAINABLE】サステイナブルの画像_4

ガーナの “捨てられた服” に命を

ショー開始前に俳優サーシャ・フロロバ(1枚目・左上)が温暖化に関する演説を行い、業界の問題点を指摘した。現在寄付の名目でガーナに世界中から大量の服が集められ、ゴミとなっていることは近年の社会問題。コリーナ・ストラーダはこの“余剰服” の生地を用いてコレクションを制作した(2枚目)。ショー後には環境活動家兼アーティストのヘイリー・ウィリアムス(1枚目・右上・左側)による演奏でサステイナブルへの啓蒙を行なった。ランウェイの「庭」のセットはエリザベス・ストリート・ガーデンへ寄贈される。

PHOEBE ENGLISH

【SUSTAINABLE】サステイナブルの画像_5

NOTHING NEWという “新しさ” の提案

今季のテーマは「NOTHING NEW」。ロンドンのデザインコミュニティとのコラボレーションプロジェクトでもある新作は、トゥーグッドやマーティン ローズ、シモーネ ロシャなどデザイナー仲間から余った生地を提供してもらい制作。既存の素材から新たに自分らしく再構築するクリエイティビティの提案は、これからのモードのあり方に一石を投じた。

ECKHAUSLATTA

【SUSTAINABLE】サステイナブルの画像_6

作らないデザイン

エコーズラッタがパートナーに選んだのはリセールショップ、 The Real Real。デザイナーふたりが大量のセカンドハンド商品からそれぞれのルックに合う靴をピックアップした。リリースには靴のブランド名も記載。それらはショー後The Real Realのサイトで販売。新しいものを作るのではなく、既存のものをどう選び組み合わせるか。デザインのあり方の可能性を世の中に示した。

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