脚さばきを優雅に魅せる’80sルック
ピンククロップジャケット¥57,200(輸入関税込み、参考価格)/ファーフェッチ カスタマーサービス(ジャックムス) 中に着たロゴパッチつきタートルネックトップス¥37,000/アレキサンダー ワン グリーンラメパンツ¥78,000、シルバーアンクルブーツ〈ヒール9㎝〉¥79,000/エムエム6 メゾン マルジェラ オモテサンドウ(エムエム6 メゾン マルジェラ) ダウンハット¥28,000/シジェーム ギンザ(ローラハット)
動きやすさを担保しつつ、スタイリッシュに仕上がるきらびやかなラメのニットパンツを主役に。ドローストリングで調整可能なウエストは、産前産後の体型変化をものともしない優れもの。エネルギッシュな’80sムードで着こなせば気分上々。多忙なママにパワーを注入!
かつては、服を選ぶために何時間も費やすこともあったという紗羅マリー。モデルやシンガーとしての活動も行う傍ら、ブランドirojikakeをデザイン・運営しながら家族を支えている。服へのこだわりがひと一倍強い彼女は、限られた時間をどう有効活用するのか?
「天気・仕事内容・自分のテンション。この3つを軸に、着る服を前日に頭の中で決めておくことですね。好きなテイストは、産前から変わらないけれど、子どもといると着ることが難しい服もある。たとえば、白やシルクの服は、週一回、子どもを預けると決めている日に着ます。だって、おしゃれも楽しんでいたいから」
目に見えない苦労もある。生活を整えるための家事をこなせばあっという間に日々は過ぎゆき、蓄積したストレスにすら気づかないことも。
「『子どもを預けるなんて』という罪悪感を、みんなが持たないようになってほしい。人にもっと甘えておしゃれや趣味、自分自身や友人との時間を楽しんでいいと思う」
週に一度、自分に還る日は思いきり楽しむというが、子どもに会いたくなって予定より早く帰宅してしまうこともある。視線を向けた先に佇む6歳の愛息子を優先する日々のスタイリングは、動きやすくシンプルだ。
「大切なのは服のサイズ感と素材の質に気を配ることですね。自分のバランスに合う上質なボトムに、トップスは洗えるTシャツが中心。そこに、丸みのあるジュエリーや帽子などの小物で盛り上げます」
そんな自分らしいスタイルを確立させるまでには、葛藤もあった。
「子どもに対する責任や世間にある“理想のお母さん”のイメージに合わせなきゃいけないのかな、と悩んだこともありました。そこを踏まえて装いを考えてきたぶん、無駄がそぎ落とされ、力まず服を吟味することができるように。今は、おしゃれと子育てをバランスよく楽しんでいます」
紗羅マリー
モデル・シンガー・女優・irojikakeデザイナー、一児の母。海岸エリアへの移住を検討中。Instagram: @saramary12