大御所のアシスタントからスタイリストへ Mélanie Huynh Utzmann メラニー・ヒューイェン=ウヅマン

Profile
フランスと香港にルーツを持つ。24歳から仏版『ヴォーグ』誌編集長カリーヌ・ロワトフェルド(当時)のアシスタントとしてコレクション取材。現在は独立しスタイリストとして雑誌や広告で活躍中。ビューティブランドの「Holidermie」を立ち上げた。

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「普段はカジュアルなスタイリングが多いです」。アルチュザラのジャケットに、MONOKIのスウェットとネックレスを合わせて。デニムはMOUSSY。エルメスのバーキンで仕事モードに

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「ドレスとストリートカジュアルをミックスするのが気分」。アレクサンドルボーティエのフリルドレスにバレンシアガのデニムジャケットをオン。ブーツはサンローラン、バッグはパコラバンヌで攻めのルックを披露

 

「美しいアクセサリーを身につけ、自分を強く保ちたい」

「24歳のときに、当時の仏版『ヴォーグ』誌の編集長カリーヌ・ロワトフェルドのアシスタントにつきました。5年間経験を積み、トータルで8年間『ヴォーグ』のスタイリストを務めたの」。決して早いキャリアのスタートではなかったというメラニー。独立後はロエベやランバン、エリーサーブ、アレクサンドル ボーティエ、ブルーマリンをクライアントに、『エル』や『MIXT』誌などで活躍する。「現在は心身のケアに特化した『Holidermie』というビューティブランドを立ち上げ、シャトー・マルロームという城でヨガのワークショップなどもやっています。コロナ禍以降、ファッションは大きく変化したように感じるわ。普段は快適でスポーティな服を着ていますが、そこにひねりを加えたり、美しいアクセサリーを身につけて自分を強く保ち、ポジティブな気分でいたいと思うように」

パリで初めてストリートスナップを撮影されたのは「The Sartorialist」のスコット・シューマンによる美しい写真だったという。それからギャランス・ドレやトミー・トン、そして『SPUR』などの日本の媒体が撮影してくれて、いい思い出に残っているそう。「ベルサイユ宮殿やイギリスでのディオールのショー、そしてロケットやスーパーマーケットを再現した、カール・ラガーフェルドによるシャネルのショーなど、リアルで素晴らしいものは今でも印象に残っています。何よりファッションウィーク中、世界中の友人たちに会い、話をしてキャッチアップができたことが懐かしい。今は非対面の打ち合わせやデジタルプレゼンテーションの繰り返し。新しいコレクションの見せ方を考えるのは大切なことだけれど、早くフィジカルなショーをまた見てみたい。自由に仕事でNY、ミラノを飛び回れるようになればいいと切に願っているわ」。今年の夏にはラグジュアリーブランドのアクセサリープロジェクトがローンチ予定だ。コロナ禍にも負けず、ますます活躍する姿が頼もしい。

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一番上のイヤーカフはシャルロット シェネ。ほかはメラニーの妹のブランドSTATEMENT PARISが定番

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