肌を見せるスタイリングは、実際に街中で着るにはちょっと勇気がいるのも事実。そんな大人のためにスタイリストの濱本愛弓さんが提案するのは、センシュアルな肌見せだ。大胆に見せるだけでなく、インナーを使って肌の露出を抑えたり、自分が心地よく過ごせるような肌の見せ方ができればOK。その上でアドバイスするのは、自分の体をよく知ること。「人の目を気にするのではなく、自分自身が気分良く服を着るのが何より大切。肌を見せることによって、自分の体を理解して新たな発見や自信につながったり、自分の体をより好きになれる気がします。自分の体型を愛するのは、ファッションを楽しむ上で必要だと思います。(濱本さん)
肌見せのマストバイはボディスーツ!【STYLE1】
濱本さんが大人の肌見せアイテムとしてまずリコメンドするのは、ボディスーツの活用。「お腹見せに抵抗がある人も、サイドのカットアウトからチラリと肌が見えるボディスーツなら挑戦しやすいと思います。スリット入りのスカートを合わせて、ウエストで長さを調整。さらにフリンジスカートをレイヤードしてエッジを加えました。夏になると黒は重たい印象になってしまうので、黒い服を着るときは肌見せやスリットで、どこかに抜け感を出すようなスタイリングにしています」(濱本さん)
ボディスーツ¥50,500(輸入関税込み・参考価格)/ファーフェッチ カスタマーサービス(ティモシー・ハン)050-3205-0864、フリンジスカート¥78,650/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(メリッタ バウマイスター)03-6228-5080、スカート¥94,600/リステア(ピーター ドゥ)03-5413-3708、シューズ¥113,300/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)0570-016-600 、その他/すべてスタイリスト私物
デニム素材で大人のワークスタイル
昨年ワイ プロジェクトを手がけるグレン・マーティンスがクリエイティブディレクターに就任したディーゼルは、濱本さんが注目しているブランドのひとつ。「デニムのボディスーツはディーゼルならではの一着。ハイレグタイプなのでフェミニンに着こなせるところも嬉しい! 白のワークパンツを合わせて爽やかに仕上げました」(濱本さん)
初めの一着は、黒のシンプルボディスーツ
マルチに使える黒のボディスーツは、ボディスーツビギナーにおすすめしたい一枚。「ザラのベーシックな黒のボディスーツは、どんなボトムスを合わせてもシックにまとまるので、一枚持っていると便利。形がきれいなところも気に入っています。カイダン エディションズの花柄スカートを合わせてクラシカルにまとめてみました」(濱本さん)
カットアウトデザインでギリギリを攻める!
肌見せを楽しみながら、赤とグレーのフレッシュなカラーブロックにトライ。「赤を柔らかく着るならグレーと組み合わせるのがおすすめ。グレーのパンツに描かれたイラストが遊び心をプラス! 胸元のカットアウトが気になる人は、ボディスーツの下にベアトップを仕込んでもOK。自分にとって心地よい肌見せがベストです」(濱本さん)
一枚で完結するドレスは、大人の肌見せの強い味方【STYLE2】
一枚でスタイルが完成するドレスも今シーズンはカットアウトが施されたデザインをセレクトしたい。バックシャンなデザインはここ数年、街中でも見かけることが増え、取り入れやすさナンバーワン! 濱本さんはセシリー・バンセンから、サマームードを盛り上げるオレンジのドレスをセレクト。「セシリー・バンセンは毎シーズンチェックしているお気に入りブランド。このドレスはカットアウト部分がリボンのドローストリングになっているので、自分で背中の開き具合を調整できるのが嬉しい」(濱本さん)
ドレス¥288,200/リステア(セシリー バンセン)03-5413-3708、サンダル¥169,400/ジャンヴィト ロッシ ジャパン(ジャンヴィト ロッシ)03-3403-5564 、その他/すべてスタイリスト私物
デイリーに重宝する黒のレースドレス
ジオメトリック柄のレースの透け感が美しいドレスは、ルシェルブルーからセレクト。「インにキャミソールドレスを合わせてもいいと思いますが、今年っぽく着るなら、ブラトップやクロップドトップスにデニムや黒のパンツを合わせるとぐっと垢抜けます。レースのドレスだからこそできるレイヤードに挑戦してみて! 黒のカットアウトドレスは幅広いシーンで活躍するので、迷ったら一着目は黒がおすすめ」(濱本さん)
ウエストのくびれはカットアウトドレスで手に入れる!
濱本さんが今年気になっているドレスは、ウエストのサイドがカットアウトされて肌が見えるデザイン。バカンスでリゾートに行ったときはこれくらい開放的に、思いきって肌を見せるのも楽しそう。「ロング丈のドレスなら大人でも抵抗なく着られますよね。カットアウトされた脇腹の三角ゾーンは、体のラインがきれいに見える効果も! このドレスはゆったりとしたシルエットなので、肌がちらりと見えることでスタイルにメリハリがつきます」(濱本さん)
2022年版プリティ・ウーマンでモチベーションアップ!
映画『プリティーウーマン』の衣装デザインを手がけたブランドが、劇中でジュリア・ロバーツが着ていたドレスを再現。ジャージー素材のミニドレスは、トレンドのY2Kムードにぴったり!「自分でもY2Kテイストを取り入れたいという思いがふくらんでいます。今年はミニ丈のドレスを着る機会が増えているので、こんなドレスを着こなしたい!という思いを込めて選びました。肌見せアイテムは、やっぱり自分のモチベーションを上げてくれますね」(濱本さん)
お腹のチラ見せでデニムスタイルを刷新【STYLE3】
今年を象徴する肌見せルックといえば、ミュウミュウの春夏コレクション。濱本さんもミュウミュウの新鮮なルックに魅了されたひとりだ。「クロップドトップス×ローライズパンツ×ショーツの新しいバランスがファッション界を沸かせましたよね。私も早速トライしたくて見せるためのいろんなショーツを購入しました。ミュウミュウのトップス(こちらはプレフォールのアイテム)はビジューが付いているので、ローライズのメゾン マルジェラのワイドデニムでカジュアルダウン。デニムパンツからチラ見せした黒のショーツがスタイリングの引き締め役に」(濱本さん)
トップス¥341,000(参考価格)・ショーツ¥35,200(予定価格)/ともにミュウミュウ クライアントサービス(ミュウミュウ)0120-45-1993、デニムパンツ¥79,200/マルジェラ ジャパン クライアントサービス(メゾン マルジェラ)0800-000-0261、その他/すべてスタイリスト私物
大人の鉄板スタイル! オールブラックをバージョンアップ
ブラックデニムでつくるトーンオントーンは、肌見せアイテムでアップデート。「ビジューをあしらったラグジュアリーなブラトップに、ヴィンテージライクなリーバイスのデニムを合わせてドレスダウン。ラペルラのショーツはハイウエストなので、ローライズのデニムにあまり慣れていない人にもおすすめ! お腹を見せる分量は、自分が快適に過ごせるようにアイテム選びで調節しましょう」(濱本さん)
オレンジのショーツを差し色にしたデニムスタイル
ブラトップ×デニムパンツのミニマムなコーディネートに、ショーツでトレンドをプラス。「エッジの効いたワイ プロジェクトのトランペットデニムが主役。オレンジのショーツでカラーを差し込むのがポイントです。今シーズンはワイドパンツが流行っていますが、来季のコレクションで見かけたフレアシルエットが次にきそうな予感!」(濱本さん)
デニムオンデニムにセンシュアルなテイストをひとさじ
トレンドのY2Kファッションを取り入れるなら、デニムオンデニムの攻略はマスト! コケティッシュさとストリートなムードのミックス&マッチでモードに仕上げた。「ともするとデニムオンデニムは、ストリート感が強くなりがち。スタイリングにセンシュアルさを加えたかったので、ザラのサイドスリット入りのレースショーツを合わせました」(濱本さん)