スタイリストがリアルに買いたいと思ったアイテムを紹介する、本誌のレギュラー企画がオンラインにも登場。今月は、SPUR2月号よりお届け。
シンプルな着こなしの中に漂う、洗練された存在感が魅力的な井伊さん。「スタンダードなアイテムはずっと変わらずに好きです。ただ形は定番でも、どこか今年らしいムードがデザインに落とし込まれていることが重要。そういう視点で、自分が着たいと思う"この春のスタンダード"を選んでみました」。
1. MAISON MARGIELA(メゾン マルジェラ)
一見するとクラシックなダブルトレンチコート。でもよく見ると、ボタンを留めた状態で真ん中が大胆に切り裂かれている。「コンセプチュアルなディテールワークが素晴らしい。マルジェラらしさを感じます」。
コート¥289,000/メゾン マルジェラ トウキョウ(メゾン マルジェラ) 03-5725-2414
2. _FOT(フォート)
「歩くことが多い仕事なので、フラットシューズはマイスタンダード。洋服が軽やかになる春先に、足もとにあえて重さのあるヘアカーフを合わせて、素材のミックス感を楽しみたいです」。クレープソールが抜群の履き心地をかなえる一足。
サンダル¥33,000/キーロ(フォート) 03-3710-9696
3. CÉLINE(セリーヌ)
ノーマルなテーラードのようだけど、肩が大きく張っていて、ウエストはタイトに絞られた80年代風のシルエットが特徴的。「極端なデザインが今年らしいアイテム。クラシックな金ボタンと、背中にあしらわれたステッチにも惹かれました」。
ジャケット¥385,000/セリーヌ ジャパン(セリーヌ) 03-5414-1401
4. BALENCIAGA(バレンシアガ)
身幅の広いメンズシャツのようなシルエットに、アシンメトリーな袖が斬新なドレス。「バランスが絶妙。一枚でさらっと着たいです」。
ドレス¥128,000/バレンシアガ ジャパン(バレンシアガ) 0570-000-601
5. LOEWE(ロエベ)
ワンショルダーに三角形のフォルムがユニークなロエベのメンズライン。化石のモチーフがプリントされている。「ベーシックな洋服が多いので、プリントやフォルムにインパクトのあるバッグが好みです」。
バッグ〈H53×W30×D34〉¥240,000/ロエベジャパン カスタマーサービス(ロエベ) 03-6215-6116
6. GEORG JENSEN(ジョージ ジェンセン)
食卓はシルバーカトラリーで揃えたいという、テーブルウェアにもこだわりを持つ井伊さん。「大切な友人の結婚祝いにプレゼントしたセットです。純銀の深みのある質感とアンティークのようなディテールが素敵」。ナイフの刃の部分のみステンレス製。
フォーク・ナイフ・スプーン 各¥25,000/ジョージ ジェンセン ジャパン(ジョージ ジェンセン) 0120-190-404
PROFILE/井伊百合子(いい ゆりこ)
SPURのほか、数々のモード誌や広告などで活躍中。ベーシックなアイテムを中心に作り上げる独自の世界観に定評がある。プライベートでの最近の自慢は、着物の着付けを習得したこと。
SOURCE:SPUR 2017年2月号「SPUR finds…/スタイリストの今月の欲しいもの」photography:Naoki Seo styling:Yuriko E text:Eimi Hayashi
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!