スタイリストがリアルに買いたいと思ったアイテムを紹介する、本誌のレギュラー企画がオンラインにも登場。今月は、SPUR4月号よりお届け。
第一線で活躍しつづける金子さんから見て、昨今のモード界は変化球のシーズンが続いているという。「デザイナーの交代や新ジェネレーションの台頭にはワクワクする一方、目まぐるしさに戸惑いを感じることも。そんな環境だからこそ、揺るぎないアイデンティティを感じるブランドには格別の魅力を感じるし、毎シーズンリアルに欲しいと思うものがあります。今回セレクトしたのは、まさにそういった"マイ定番"と呼べるブランドのアイテムです」。
1. LOEWE(ロエベ)
刺しゅうと思いきや、スエードレザーに施されたプリント柄。ロエベらしい遊び心が光る。「無条件に欲しい!と思いました。デザインの完成度も高い」。
バッグ〈H23×W34×D15〉¥333,000/ロエベジャパン カスタマーサービス(ロエベ)
03-6215-6116
2. MAISON MARGIELA(メゾン マルジェラ)
マルジェラの春夏コレクションのテーマのひとつが、スポーツの要素。「シェイプされていないシルエットと、黒地に白ステッチのコントラストが好き。今年らしく、透け素材とのレイヤリングを楽しみたい」。
プルオーバー¥112,000/メゾン マルジェラ トウキョウ(メゾン マルジェラ)
03-5725-2414
3. CÉLINE(セリーヌ)
「パリッとしたシャツと繊細なプリーツとのバランスが絶妙。フェミニンだけど凜とした表情も」。ローウエストで切り替えられたリラクシングなシルエット。後ろにボタンが並び、長く伸びた襟先をリボンのように結ぶことができる。
ドレス¥250,000/セリーヌ ジャパン(セリーヌ)
03-5414-1401
4. DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)
今季のドリスのキーカラーであるイエローと光沢のあるタフタ素材が、張りのあるシルエットを生み出す。「色みに惹かれました。白いTシャツと合わせてラフに着こなしたい」。
スカート¥98,000/ドリス ヴァン ノッテン
03-6820-8104
5. HERMÈS(エルメス)
安全ピンのようなデザインがパンキッシュな、「シェーヌ・ダンクル」モチーフの新作。「いくつになっても、キャッチーなデザインにはときめきます。洗練された仕上がりはさすが!」。
片耳ピアス¥122,000・ブレスレット¥211,000/エルメスジャポン(エルメス)
03-3569-3300
6. ILCANA × IFNi ROASTING & Co.
(イルカナ×イフニ ロースティングアンドコー)
山でも家でもコーヒーを飲む金子さんの心を鷲づかみにしたのが、まるで雪をかぶった富士山のように見える、ステンレス製のワイヤードリッパー。静岡にあるイフニコーヒーと山梨を拠点とするコーヒーツールブランド、イルカナが共同開発した。継ぎ目のない美しいワイヤーは、金属加工で有名な新潟県燕市で作られており、「メイド・イン・ツバメ」の認証マークつき。
Mt.FUJI DRIPPER¥2,750/IFNi ROASTING & Co.
http://ifni.theshop.jp/
PROFILE/金子夏子(かねこ なつこ)
SPURをはじめ、数々のモード誌やカタログ等で活躍中。プライベートでは、無類の山好きでも有名。今の時季はバックカントリーに夢中。最近はロッククライミングにも果敢に挑んでいる。
SOURCE:SPUR 2017年4月号「SPUR finds…/スタイリストの今月の欲しいもの」
photography:Naoki Seo styling:Natsuko Kaneko text:Eimi Hayashi
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!