スタイリストがリアルに買いたいと思ったアイテムを紹介する、本誌のレギュラー企画がオンラインにも登場。今月は、SPUR7月号よりお届け。
ヴィンテージアイテムを取り入れた私服スタイルがいつもおしゃれな矢内さん。「60〜70年代にかけてのデザイナーものに目がないんです。この時期のレアな一点物に出合えたときの悦びはひとしお! 国内であまり知られていないブランドをいち早く見つけるのも楽しみのひとつで、リサーチは欠かせません」
1. BALENCIAGA(バレンシアガ)
ヒールもトゥもスクエアのシャープなフォルムが特徴的。「90年代のスクエアトゥのヴィンテージ靴を蒐集していて、その延長でひと目惚れ。シンプルなデザインはワードローブに長く寄り添ってくれそう。コレクションのルックのようにスポーティなタイツに合わせたいです」
サンダル〈ヒール8㎝〉¥78,000/バレンシアガ ジャパン(バレンシアガ)
0570-000-601
2. PACO RABANNE(パコ ラバンヌ)
サークルモチーフをつなぎ合わせたベストは幾何学的なデザインが目を引く。「パコ ラバンヌらしい、レトロかつフューチャリスティックなムード。ジュリアン・ドッセーナによって絶妙にモダナイズされています」。"FUTURESEX"と描かれたインのTシャツは、アートディレクター、ピーター・サヴィルとのコラボレーションアイテム。
Tシャツ¥20,000・ベスト¥251,400/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(パコ ラバンヌ)
03-6228-5080
3. CÉLINE(セリーヌ)
セリーヌの新たなシグネチャーバッグ「クラスプ」。ワンハンドルの端正なボックス型に シンプルな留め金をあしらい、クラシカルながらも洗練された佇まい。「60年代のミステリー映画の主人公が持っていそう。映画『サイコ』(’60)のジャネット・リーのような着こなしに合わせてみたい」
バッグ〈H22×W32×D8〉¥450,000/セリーヌ ジャパン(セリーヌ)
03-5414-1401
4. SUPER YAYA
インスタグラムで見つけたというコートジボワール発の新鋭ブランド。「エキセントリックな柄に惹かれました。シャリ感のあるスポーティな生地が新鮮」。日本からもオンラインで購入可能。
パンツ$268/Super YAYA
※$1=約110円(4月25日現在)
http://www.super-yaya.com/superstore/
5. LLOYD'S ANTIQUES(ロイズ・アンティークス)
ファッションもインテリアもヴィンテージ好きの矢内さんが今一番欲しいのは、ジェフリー・ハーコートが公共のスペース用にデザインした60年代のイージーチェア。「ヴィンテージだけど未来的。脚の武骨な風合いも素敵」
チェア〈H60×SH39×W71×D66〉¥250,000/ロイズ・アンティークス 青山(ジェフリー・ハーコート)
03-5413-3666
6. OSSIE CLARK(オジー クラーク)
オジー クラークの60年代もの。当時の彼のパートナーであったテキスタイルデザイナー、セリア・バートウェルが手がけたプリントはヴィンテージでも稀少性が高い。「なかなか出合えないシロモノなので興奮しました! ほどよいフィット感で体の線がきれいに見えます。袖の膨らみも可愛い」
ドレス¥218,000/ライラ ヴィンテージ(オジー クラーク)
03-3406-4088
PROFILE/矢内麻友(やうち まゆ)
SPURをはじめ、モード誌やカタログ等で活躍中の若手スタイリスト。大のヴィンテージファッション好きで、日々のリサーチに余念がない。今年の目標はオーロラを見に、北欧へ旅すること。
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SOURCE:SPUR 2017年7月号「SPUR finds…/スタイリストの今月の欲しいもの」
photography:Takehiro Uochi〈TENT〉 styling:Mayu Yauchi text:Eimi Hayashi
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!