スタイリストがリアルに買いたいと思ったアイテムを紹介する、本誌のレギュラー企画がオンラインにも登場。今月は、SPUR8月号よりお届け。
ブランドにはあまりこだわりがないと話す小川さん。「ハイブランドでも古着でも気に入れば何でも買いますが、ブランドがひと目でわかるようなアイコニックなデザインは苦手。これはいったいどこのなんだろう? と感じるような、ちょっとクセのあるものが大好きなんです」
1. YUKO KAN(菅 祐子)
まさにそのクセのある感じがツボだという木の彫刻は、版画家の菅祐子さんの作品。「我が家には緊張感のあるガラスよりも、ぬくもりのある木のほうが合うんです。この人形は不思議な表情にひと目惚れ。木目の繊細な質感も魅力的」
木彫刻(左から)「bird charmer」¥32,000・「prayer」¥34,000・「flower」¥10,000/ニーディ ギャラリー(菅 祐子) 03-6277-5579
2. STELLA McCARTNEY(ステラ マッカートニー)
矢印模様がインパクト抜群のオーバーサイズのニット。「色のあるスタイリングが多いですが、最近はモノトーンも気になります。ステラのニットはボリューム感と迫力が好き。ボトムは千鳥格子のパンツなどを合わせて、モノトーンの柄ものをぶつけたい」
ニット¥129,000/ステラ マッカートニー ジャパン(ステラ マッカートニー) 03-6427-3507
3. CÉLINE(セリーヌ)
親指が見えるようにデザインされた、つま先の開口部が特徴的。「一見マニッシュな靴なのに、あえて親指だけ見せるフェティッシュなディテールにグッときます。赤いネイルをのぞかせてセンシュアルに」
靴〈ヒール8㎝〉¥105,000/セリーヌ ジャパン(セリーヌ) 03-5414-1401
4. 3.1 PHILLIP LIM(3.1 フィリップ リム)
ウエスト部分に繊細なスモッキングが施されたジョガーパンツ。「足首がしまったシルエットに惹かれました。トップスをインしてベルトでウエストマークしたり、ドレスの下に重ねたり。フェミニンな着こなしに使いたい」
パンツ¥68,000/3.1 フィリップ リム ジャパン(3.1 フィリップ リム) 03-5411-2870
5. LUNOR(ルノア)
「メガネはアクセサリー感覚なので、いくつも持っています。ルノアはダブルブリッジのオヤジっぽさが絶妙。大きすぎず小さすぎない、バランスのよいサイズ感も気に入っています」
メガネ¥46,000/グローブスペックス エージェント(ルノア) 03-5459-8326
6. BALENCIAGA(バレンシアガ)
ヴィンテージライクなフラワープリントが目を引くドレス。「ガーリーやエレガントに転びやすい花柄を見事に毒々しく仕上げていてどストライク! 足もとは素足にサンダルを合わせるより、もうワンポイント毒気を加えたくなります。真っ赤なロングブーツを合わせても可愛い」
ドレス¥222,000/バレンシアガ ジャパン(バレンシアガ) 0570-000-601
PROFILE/小川夢乃(おがわ ゆめの)
2010年より椎名直子さんに師事し、2012年に独立。SPURをはじめとする数々のモード誌や広告などを手がける。最近の日課は、歯磨きをしながら股関節のストレッチをすること。
SOURCE:SPUR 2017年8月号「SPUR finds…/スタイリストの今月の欲しいもの」
photography:Takehiro Uochi〈TENT〉 styling:Yumeno Ogawa text:Eimi Hayashi
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!