スタイリストがリアルに買いたいと思ったアイテムを紹介する、本誌のレギュラー企画がオンラインにも登場。今月は、SPUR12月号よりお届け。
遊び心のあるチャーミングな着こなしの多い由田さんがこの冬取り入れたいのは、ずばりグランジテイスト。「イメージは映画『クルーレス』(’95)に出てくる女の子のような、ちょっとやんちゃなスクールガール風のスタイルです。辛口な要素のあるアイテムを取り入れて、冬を元気に乗りきりたい(笑)」。
1. BALLY(バリー)
まさに『クルーレス』の主人公のファッションを彷彿とさせるベレー帽は、バリーのメンズコレクションから。アニマル柄にピンバッジがプレイフルに躍る。ラビットファーでさわり心地はなめらか。「膨らみのある形と額へのフィット感が最高です」。
帽子¥130,000/バリー 銀座店(バリー)
03−6264−5471
2. MARIA BLACK(マリア ブラック)
ミニマルなデザインのシルバーの耳飾りは、デンマーク発のマリア ブラック。「主張しすぎず、モダンさが絶妙。組み合わせで遊べるし、手に届きやすい価格帯も魅力的」。
シングルピアス(上)¥18,000・(中)¥15,000・イヤーカフ(下)¥16,000/ショールーム セッション(マリア ブラック)
03−5464−9975
3. BALENCIAGA(バレンシアガ)
表側はカッチリしたフォルムで裏側は丸みを帯びた形。異なるバッグが斬新にドッキングされたデザインは気分によってふたつの表情が楽しめる。「シックなカラーが引き締め役に。荷物を分けられるのもうれしい」。
バッグ〈H26×W28.5×D20〉¥343,000/バレンシアガ ジャパン(バレンシアガ)
0570−000−601
4. DIOR(ディオール)
秋冬コレクションで登場したデニムのオーバーオール。ハリのある質感のインディゴブルーがワークウェアに女性らしさを加える。「太めだけどまったく無駄がない。腰回りがもたつかないシルエットが素晴らしい」。
オーバーオール¥210,000/クリスチャン ディオール(ディオール)
0120−02−1947
5. LEWIS LEATHERS(ルイスレザーズ)
「ライダースジャケットといえばルイスレザーズ!」と興奮ぎみに話す由田さんが選んだのは、ブランドの顔である「ライトニング」。カスタムされた英国ムード漂うチェックのライナーが特にお気に入り。きめ細かなシープスキンが体にしなやかにフィットする。「ライダースジャケットはタイトに着たい派。ライトニングは作りが細身なので、着たときに抜群にクールに見えます」。
ジャケット¥174,000/ルイスレザーズジャパン(ルイスレザーズ)
03−6438−9215
6. HEREND(ヘレンド)
さらに熱を込めて語ってくれたのがハンガリーの食器ブランド、ヘレンドの「マンダリン」シリーズ。手描きのシノワズリな絵柄が愛らしい。 「このキャラクターの大ファンです(笑)。よじ登る姿がシュール!」
トレイ〈6.7×8.5㎝〉¥12,000/クラブ ヘレンド ジャパン本店(ヘレンド)
03−3475−0877
PROFILE/由田静(よしだ しずか)
酒井美方子さんに師事し、2015年に独立。モード誌のほかにタレントなどのスタイリングも手がける、ミレニアル世代のスタイリスト。この冬の目標は練習中の編み物をマスターすること。
SOURCE:SPUR 2017年12月号「SPUR finds…/スタイリストの『今月の欲しいもの』」
photography:Takehiro Uochi 〈TENT〉 styling:Shizuka Yoshida text:Eimi Hayashi
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!