職人たちと出会うことも多かった前職での経験から須貝さんの根底にある、クラフツマンシップへのリスペクト。昔も今も手仕事の美しさを感じるようなアイテムに心惹かれるそう。「タイムレスなものとモダンでミニマルな新しいもの、両極端にあるピースを合わせるのが好きでいつもそのバランスを考えています」。
1.JIL SANDER(ジル・サンダー)
アイコニックなバッグを、リデザイン。トップからサイドに移動したハンドル位置、プリーツ状のマチがユニーク。「モダンアートのオブジェのようなフォルムに惚れぼれ」。
0120-919-256
2.HERMÈS(エルメス)
タイポグラフィとドット柄のコンビネーションがモダンなマキシツイリー・カット。「エルメスのスカーフはずっと憧れていた、いつか手にしたい逸品です。首元に巻いてタートルネックからのぞかせたり、バッグに結んでポイントに」。
03-3569-3300
3.JW ANDERSON(エドストローム)
100%コットンのオリジナル生地をミリタリーカラーで。2種類の糸を織り合わせてストライプを描いた。「ジョナサン・アンダーソンはファブリック選びのセンスが秀逸。アヴァンギャルドな要素とのバランスが魅力的です」。
03-6427-5901
4.THE ROW(ザ・ロウ)
定番"COCO"パンプスをスエードとビスコースのリボンの組み合わせで。「スクエアのトップラインが甘すぎず、エッジがきいていて好み。メンズライクなワイドパンツに合わせてフェミニニティをプラスしたい」。
03-4400-2656
5.GABRIELLA KISS(ガブリエラ・キス)
彫刻を学んだバックグラウンドを持つデザイナーが手がける、NYのジュエリーブランド。植物など自然のモチーフをシンプルな美しさで表現。「ショートカットなのでピアスはさりげなく、小さいものが好きです。ゴールドのプレートを叩くことで、繊細な表情が加わっている。このピアスを見つけたお店はセレクトが抜群で、雰囲気も含めてお気に入りの場所」。
03-3443-5588
6.KIRILL BERGART(キリル・バガート)
インテリアデザイナーとしても活動するLA在住のアーティストによるコラージュ作品。「毎日眺めていても飽きない、余白のバランスが美しい絵だと思います。少し前に引っ越して落ち着いてきた自宅に飾りたい」。
03-5775-4755
PROFILE/須貝朗子(すがい さえこ)
テキスタイルデザインの職を経て2012年よりスタイリスト椎名直子さんに師事。2016年に独立し、モード誌を中心に活躍。最近の癒やしは人けのない夜のプールで泳ぐこと。
SOURCE:SPUR 2018年11月号「SPUR finds…/スタイリストの『今月の欲しいもの』」
photography: Takehiro Uochi TENT〉 styling: Saeko Sugai text: Momoko Yokomizo