美大卒の野村さんの服選びは作品づくりに通じるアーティスティックな感性が光る。メゾンから作業着系ショップまで垣根はなく、自由なミックスが信条だ。 「この秋はオーセンティックでありながら遊び心が感じられるアイテムと、ムードの異なるスタイルとをミックスしたコーディネートに惹かれます」。
1.BURBERRY(バーバリー)
チェーンのモチーフと60年代に使用していたヴィンテージチェックを組み合わせた大判のシルクスカーフ。地の淡いピンクやチェーンのゴールドが、ほどよいゴージャス感を演出。「今季はバーバリーチェックが気になっています。スカーフを身につけるのは自分にとって挑戦ですが、首元に巻いてコーディネートの主役に。合わせる服は着崩して」。
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2.EMILIO PUCCI(エミリオ・プッチ)
シルク製のキルティングターバンは、ボリュームも控えめで都会的。「モダンな配色や柄が素敵。スウェットなどカジュアルスタイルにも相性がいいと思います。髪型がいまいちな日も、おしゃれにキメてくれる」。
03-5410-8992
3.FILSON(フィルソン)
狩猟用に作られたベスト仕立てのバッグ。前面には大きなポケットが2つ、背部もポケットになっている。「ベストバッグは仕事のときに使い勝手がいいんです。ジャケットに合わせてトラッドに仕上げたい」。
03-5413-6957
4.STAND ALONÉ(スタンド アローン)
2016年にスタートした韓国発の注目ブランドから、横幅がゆったりとしたデザインのダウンベスト。「立体的なフォルムが可愛く、スポーティさだけでなくモード感もある。落ち着いたパープルも好み」。
03-6418-7958
5.MM6 MAISON MARGIELA(エムエム6 メゾン マルジェラ)
シルバーフォイルのレザーを使用したショートブーツ。シワ加工のアレンジでストリートなムードも。「ポインテッドトゥが欲しくてひと目惚れしました」。
03-3408-8681
6.SWIMSUIT DEPARTMENT(スイムスーツ・デパートメント)
80年代に作られた、ヴィンテージの燭台。メキシコの伝統的な色彩陶器で、キリスト教がモチーフ。「メキシコ人の色彩センスが昔から好き。ツリーオブライフはずっと欲しくて、玄関のディスプレイとして置く予定」。
03-6804-6288
PROFILE/野村奈央(のむら なお)
スタイリスト金子夏子さんに師事し、2015年に独立。少し前からかご作りにハマっていて、多忙な日々の合間に学校にも通っている。竹で編むパン用バスケットを目下制作中。
SOURCE:SPUR 2018年12月号「SPUR finds…/スタイリストの『今月の欲しいもの』」
photography: Takehiro Uochi 〈TENT〉styling: Nao Nomura text: Momoko Yokomizo