新しい年のはじまりを告げる春夏コレクションを、モードの最前線を見続けてきたプロならではの視点でセレクト。「そのブランドらしさがありながら、新鮮なアプローチを感じたアイテムを選びました。ランウェイで目立っていたアイキャッチなモチーフやカラーを、自分らしく着こなしたい」。
1.MARNI(マルニ)
ボーダーアイテムには一家言ある斉藤さんが選んだ、マルニのトップス。ネックラインの赤い縁取りや、裾にニュアンスをつけるなど細部まで心憎い。「私のボーダーはブルーが定番。どこかにモードなアクセントがあるものを選びたい」。
03-6416-1024
2.HERMÈS(エルメス)
馬モチーフが愛らしい、カラフルなマルチユースのレザーポーチ。背面は馬着柄の配色をプリントした、粋なデザイン。ストラップをつけてバッグ・イン・バッグにも。「エルメスのキャッチーなアイテムが大好きです。イラストやカラーリングのセンスがずば抜けていて、ピンクは普段選ばないのですがこのポーチは別!」。
03-3569-3300
3.APPARATUS(アパラタス)
真鍮製のバーが交差する、ミニマルなフォルムの照明。モダンなムードはオブジェのよう。
「オールハンドメイドで細部までクォリティが高い。いつか手に入れたいと思っている名品」。
03-3760-0111
4.CELINE(セリーヌ)
エディ・スリマンによる新生セリーヌから、スターリングシルバーのチェーンブレスレット。「エディは自分のスタイルを打ち出せる稀有な才能の持ち主。“らしさ”がありながら、計算されたデザインは秀逸」。
03-5414-1401
5.BALENCIAGA(バレンシアガ)
ソフトカーフスキンで仕立てたモノグラムプリントのショッパー型バッグ。大きめのサイズ感がスタイリングをフレッシュに。「大人が似合うロゴアイテム。バレンシアガならではのモードとユーモアのバランスが絶妙」。
0570-000-601
6.ROKH(ロク)
2018年のLVMHプライズ特別賞に輝いた、注目株。ポップな花柄のロングドレスにボウタイや長いカフスがノーブルなムードを漂わせて。「女性らしいエッセンスが光る、脱構築的なデザインに惹かれます」。
03-3403-8086
PROFILE/斉藤くみ(さいとう くみ)
数々のファッション誌を中心に広告やカタログのスタイリングを手がける。長女とNHKの朝ドラ「まんぷく」にハマっていて、毎朝一緒に見る時間が忙しい日々の元気の源。
SOURCE:SPUR 2019年2月号「SPUR finds…/スタイリストの『今月の欲しいもの』」
photography: Naoki Seo styling: Kumi Saito text: Momoko Yokomizo