世界最年長のファッション・アイコンは、94歳のアメリカ人、アイリス・アプフェル。ホワイト・ハウスの内装を長年手がけてきた、テキスタイル・コレクター&インテリア・デコレーターです。2005年にはニューヨークのメトロポリタン美術館で彼女にオマージュを捧げた展覧会が開かれ、年を美しく重ねた人のスタイルにフォーカスしたブログ、「Advanced Style」も彼女をフィーチャー。昨年はドキュメンタリー映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』も公開されました。
こんな人気者のおばあちゃんがパリでも注目されるようになったきっかけは、2014年にパリ装飾芸術美術館で開かれたドリス・ヴァン・ノッテンの展覧会で、彼女のパーソナル・コレクションのジュエリーが紹介されたことでした。そして、この春はフランスの自動車メーカー、シトロエン・DSの広告フィルムにも出演し、さらに百貨店ボン・マルシェのミューズに。
ファッション・ウイーク初日は“パリのアメリカ人”としてドリス・ヴァン・ノッテンのショーのフロント・ロウを賑わせたアイリスを、ボンマルシェの『Iris In Paris』展オープニング・カクテルで追ってみました。地上階の会場のウィンドウには、パリにおける彼女のお気に入りの場所をイメージしたルックを展示。そしてセリーヌからセリマ・オプティックまでのサングラスのセレクト、オリジナル・フィルムが楽しめます。『Iris in Paris』 展はLe Bon Marche Rive Gauche にて、4/16まで。
パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
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