馬と騎手の グランパレで、ソー・エルメスの週末

今年も行ってきました!ソー・エルメス。ソー(Saut)とはフランス語でジャンプ、の意味。乗馬の世界では騎手と馬が一体となって障害物を飛び越える、馬術競技大会のこと。一直線上ではなく、アリーナの中にくねくねと設置されたハードルを順番通りに飛び越えることを条件に、コースを終える速度を競い合います。20世紀前半にグランパレで年に一度開催されていたこの競技会が、エルメスの主催で復活して、今回で7回目を迎えました。
というわけで、3月初旬にはファッション・ウイークで賑わっていたパリ8区のグランパレは、3月18日〜20日の3日間、馬術ウイークエンドの会場に。アリーナでは、若手たち、続いて世界のトップレベル20の馬と騎手たちが、ジャンピングを展開します。

観戦の合間には、アリーナやパドックを囲むエリアを散歩して、エルメスの馬具関連アクセサリーや馬に関する本のショップをのぞくのもよし。また、連日のクライマックスは、バルタバス(フランスの騎馬舞台芸術集団「ジンガロ」の創立者)率いるヴェルサイユ馬術アカデミーによる、馬のスペクタクル。馬術のルールはよくわからないけれど、会場からコスチューム、馬具に至るまでそのすべてが美しいから、という不純な動機で毎年見に行ってしまうのが、このソー・エルメスです。メルシー・エルメス!

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ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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