モロッコの新しいリゾートホテル、 ソフィテル・タムダベイ

モロッコと言えば首都マラケシュや古都フェズが人気ですが、私のおすすめは北部。“モロッコのフレンチ・リヴィエラ“と言われ、ジブラルタル海峡を挟んでスペインを臨むタムダ湾は、モロッコのロイヤル・ファミリーが夏のバカンスを過ごす、ピースフルなパラダイスリゾートです。近郊には、かつてビート派の詩人が集り、今でもコロニアルな雰囲気を残す街Tanger(タンジェ)や、アンダルシアの影響が見られる古都Tétouan(テトゥアン)などの、見所も点在しています。この沿岸で最近開発が進んでいる村、M’Diq(メディック)にできたばかりの5つ星ホテルが、ソフィテル・タムダベイ。パリからの直行便でタンジェ空港に降り立ち、霧深い山道を越えて車で1時間15分程走ると、抜けるように青い空に溶け込むようなコバルト・ブルーの、巨大なキューブが出現!ソフィテル・タムダベイに到着です。

ソフィテル・タムダベイの建築と内装を手がけたのは、GM Architectsを率いるフランス系レバノン人の建築家、Galal Mahmoud 氏。彼の仕事の特徴は、各場所の文化的背景と立地条件、自然の環境を生かしつつ、コンテンポラリーに仕上げること。今回もデザインに入る前にこの地に何度も足を運び、リサーチを重ねたそうです。こうして、コバルト・ブルーと白を基調に、ムシャラビと呼ばれるアラブ建築に独特の透かし模様の窓を多用しつつ、グラフィックなラインで仕上げたデザインが完成しました。内装ではマティスなど、20世紀前半にモロッコに滞在したヨーロッパの画家たちの作品をインスピレーションとした鮮やかな色使い、オーガニックなラインの絵を壁全体に。家具はポップなデザインのカラフルでコンテンポラリーなものと、自然の素材を使ったものがバランスよく共存しています。
ソフィテル・タムダベイは、バンガロー、ヴィラ、スイートを含めた104部屋。地中海の穏やかな海を満喫できるプライベート・ビーチはもちろん、屋外プール、屋内プール、アマム(蒸気サウナ)、スパ、モロッコ料理のレストランを備えた、パーフェクトなリゾート・ホテルです。

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ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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