パリ・オペラ座ダンス部門、ガラ公演&ディナーの夜

9月24日の夜、パリ・オペラ座、通称オペラ・ガルニエ(Opéra Garnier)にて、壮大なガラが開かれました。これは9月から始まる2016-’17新シーズンの幕開けと、元エトワール・ダンサー、オーレリー・デュポンの、パリ・オペラ座ダンス部門(Ballet de l’Opéra National de Paris)ディレクター就任を祝うもの。ガラ公演は、生徒の子供たちからエトワール・ダンサーまでが、クラシックな白のチュチュ姿で基本的なステップを披露するショーから始まりました。続いてこの夜のためにオーレリー・デュポンが選んだのは、限りなくモダンな2つの演目。まずは、コンテンポラリー・ダンスの第一人者、ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)がパリ・オペラ座ダンス部門のために特別にクリエイトした、Blake Works 1。そして幕間の後に披露されたのが、カナダ人のコレオグラファー、クリスタル・パイト(Crystal Pite)によるダイナミックでアヴァンギャルドな演目です。

公演の後、ゲストたちはパリ・オペラ座内のフォワイエ(幕間のドリンクに使われる広間)でのガラ・ディナーへ。ロレックス(Rolex)とパルファン・クリスチャン・ディオール(Christian Dior Parfums)の協賛で実現したこの壮大なディナーに、ブラック・タイ、つまり男性はスモーキング、女性はロングドレスという正装で集まったのは、多くのセレブリティたち。モデルではエイメリン・バラデ、マルゴシア・ベラ、エヴァ・ハーツィゴヴァ、デザイナーではジュリー・ドゥ・リブラン、イザベル・マラン、オーレリー・ビダーマンなどなど。極彩色の花や鳥の装飾で、クラシックなパリ・オペラ座を“パラダイス”に模様替えしたのは、ファッション・ショーの演出で知られるアレクサンドル・ドゥ・ベタク(Alexandre de Betak)と、ル・バロンをはじめとするナイトクラブの仕掛人、アンドレ・サライヴァ(André Saraiva)です。ちなみにオペラ座の会員になっている私は、年間を通じて頻繁にここにバレエやコンテンポラリー・ダンスを見に来ます。なのでこの劇場を見慣れてしまった感がありましたが、やっぱりオペラ座ってすごい、と素直に感動した一夜でした。

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ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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