我が家のインテリア、プチ改装

今回は、パリ1区の我が家をご紹介しましょう。最近あるきっかけからしたプチ改装が、やっと完成したので。きっかけは、引っ越しのため家具やオブジェを処分したいという友人フランソワから、大きな絵を買い取ったこと。高さ2メートル以上もある油彩画は、レオノール・フィニ、またはジャン・コクトーを思わせるタッチが気に入って。まずはこれを、平凡な本棚を隠すためのついたて替わりに、仕事用デスクの隣にたてかけました。次には玄関のドアを覆うカーテンを、数か月前に貼ったフォルナセッティ(Fornasetti)の壁紙に合わせ、グリーンと白に。この生地は数年前にアムステルダムで見つけた、‘40年代のデッドストックです。窓のカーテンは、セリア・バートウェル(Celia Birtwell)で見つけた生地でつくったものを、寝室からお引っ越し。また冬支度も兼ねて、愛犬スウィーティのベッドには、ロンドンに行った際ハウス・オブ・ハックニー

(House of Hackney)で購入したベルベットで、新しいクッションをつくってあげました。

乗り出してみたら、プチ改装はとまらない!続いては買ったばかりのスウェーデンのカーペットのパステルトーンに合わせ、テーブルをライラック色にペイント。ちなみにこのテーブルは半年前、友人のアレクシから彼の引っ越しの際に買い取ったものです。なんと元々は伝説的なファッション・ディレクター、ダイアナ・ブリーランドが使っていたものだそうで、本当ならすごい掘り出し物!カーペットは、ヴィンテージの掘り出しものが見つかるのでよくチェックしているサイト、ブロカントラブ(Brocantelab)で。一方寝室の主役は、引っ越し時にピエール・フレイ(Pierre Frey)で買った、ヴァンサン・ダレ(Vincent Darre)による生地でつくったカーテン。かなり気に入っているのでカーテンはそのままに、加えたのはミラノのヴィラ・ネッキ(Villa Necchi)で見たのをまねしてつくった、カーテンレール隠しの飾り部分。1年半程前このアパルトマンに引っ越した時は、前の家でのものの多さに呆然とし、新居はミニマリストに!と心がけたのですが、そろそろ飽和状態になってきました。

ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子プロフィール画像
ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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