パンク40周年の今振り返る、 マルコム・マクラーレンが遺したもの

セックス・ピストルズの立役者、つまりパンク・ムーブメントの父である、マルコム・マクラーレン。彼は‘70年代後半から30年もの間、コンセプター、ファッション・デザイナー、ミュージシャン、フィルムメーカー、そしてアーティストとしてポップカルチャーをリードしていました。
マルコムの長年のパートナーだったヤング・キムは、マルコムが2001年に他界した後「Malcolm Mclaren Estate」をたちあげて、そのヘリテージを伝える活動をしています。折しも今年はパンク発祥40周年。この春、イギリスのエッジーなメンズファッション誌『Man About Town』で、マルコムのアーカイブの服を使ったファッション・ストーリーが発表されました。撮影は気鋭のフォトグラファー、アラスデア・マクレラン。

この号のリリースを機にロンドンのICA (現代芸術複合センター)にて、ヤングの指揮によりスライド&ビデオ上映を伴うトークショー『The Legacy of Malcolm McLaren』も開催されました。‘71年にオープンした「Let it Rock」から「World’s End」まで、彼が当時のパートナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドと共にロンドンで企画、デザインしてきたショップ&ブランドは計5つ。それらの服が現在のファッションに与えている影響、そしてマルコムのスローガン“The look of music and the sound of fashion”つまり“ファッションと音楽の融合”が、トークショーでは熱っぽく語られました。

Thanks to Malcolm McLaren Estate(https://www.ica.org.uk/whats-on/legacy-malcolm-mclaren-clothes)

ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子プロフィール画像
ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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