J.W.ANDERSONがキュレーターを務めた展覧会とは

3月16日、J.W.ANDERSONのジョナサン・アンダーソンがキュレーションした展覧会『DISOBEDIENT BODIES: JW ANDERSON CURATES THE HEPWORTH WAKEFIELD』のオープニングに行ってきました!場所はイギリス北部のヨークシャーにある、ヘップワース・ウェイクフィールド (The Hepworth Wakefield)。ウェイクフィールド に生まれ育ち、1920年代から70年代にかけて活躍した彫刻家、バーバラ・ヘップワース(Barbara Hepworth)にちなんだ美術館です。ここは、彼女の代表作を集めたパーマネント・コレクションはもちろん、新進のアーティストをフィーチャーする企画展でも有名。以前ジョナサンにインタビューした際、テイト・ブリテンと並んで一番好きな美術館だと聞き、前から行ってみたいと思っていました。ちなみに私は彼のアートや工芸品の趣味が大好きで、インスタグラム@JW Andersonのフォロワー。最初にこの展覧会のことを知ったのも、彼の投稿からでした。

この展覧会では、彫刻、工芸品、ファッション、家具、そして写真、ビデオまで数ジャンルに渡り、“ボディ”への様々なアプローチを提案するアート作品を対話させています。また、ジョナサンのアトリエ発信、リサイクルのアイディアでは、残りの毛糸で数メートルのセーターをいくつも編んで吊るしたほか、各展示室のしきりには、余り生地を素材としたカーテンを設置。ダンスやパフォーマンスのビデオもコアなセレクトで、内見会では時間いっぱい、全ての作品に見入ってしまいました。

 

この機を利用して、翌日は “ヨークシャー彫刻トライアングル”の一つ、ヨークシャー彫刻公園(Yorkshire Sculpture Park)へ。まるでターナーの絵画のような景観の中でバーバラ・ヘップワース、ヘンリー・ムーア(Henry Moore)を始め私が大好きなジェームズ・タレル(James Turrell)作品まで、彫刻三昧。そして300年の歴史を誇るパブ、キングズ・アームズ (King’s Arms)でローカル・メニューのランチ。午後は美術館に戻り、ジャーナリスト、サラ・マウアーとジョナサンのトークショーに聞き入りました。展覧会の詳しい内容については、現地で拾ったジョナサンの言葉と共に、本誌6月号(4/23発売)のFindsでご紹介します。お楽しみに。

『Disobedient Bodies : JW Anderson Curates The Hepworth Wakefield』展は〜6/18

開10時〜17時、休 月曜 The Hepworth Wakefieldへはロンドン、King’s Cross駅から電車で2時間。Wakefield Kirkgate駅下車、徒歩10分。

 

ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子プロフィール画像
ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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