アフリカ、モロッコ、スペイン、ロシア….。旅はサンローラン氏にとって大切なインスピレーションの一つでした。この“エキゾチズム”のコーナーが象徴的。Photo: Minako Norimatsu
白と黒のイヴニングを集めたコーナー。右のバックスタイルがレースのドレスは、ジャンルー・シーフによる写真(1969年)で、あまりにも有名。Musée Yves Saint Laurent Paris Photo: Luc Castel
クロッキーから写真、布サンプルを添えたコレクション・プラン表などの貴重な資料が集められたウインドウ。Musée Yves Saint Laurent Paris Photo: Luc Castel
左:ジョルジュ・ブラックの絵画にインスパイアされたルック。右:サンローラン氏のアイコンの一つであるハートを象ったブローチ。Photo: Minako Norimatsu
左:コスチュームの歴史にも精通していたサンローラン氏ならではの、18世紀スタイルのドレス。右:モンドリアンの絵画をインスピレーションとしたドレス。
アトリエでの、イヴ・サンローラン氏(1986年) © DR。ここでもかけている眼鏡は、後にミュゼに再現されたアトリエに。
アトリエは、テーブルの上に乱雑に置かれたクロッキーやボタンのスウォッチ、ジュエリーのサンプルといった詳細に渡ってまで再現されている。Photo: Minako Norimatsu
再現されたアトリエのテーブルには、クロッキー、アイコニックな彼の遺品の一つである眼鏡、愛犬ムジークを思わせる置物などが。Photo: Minako Norimatsu
アフリカ、モロッコ、スペイン、ロシア….。旅はサンローラン氏にとって大切なインスピレーションの一つでした。この“エキゾチズム”のコーナーが象徴的。Photo: Minako Norimatsu
白と黒のイヴニングを集めたコーナー。右のバックスタイルがレースのドレスは、ジャンルー・シーフによる写真(1969年)で、あまりにも有名。Musée Yves Saint Laurent Paris Photo: Luc Castel
クロッキーから写真、布サンプルを添えたコレクション・プラン表などの貴重な資料が集められたウインドウ。Musée Yves Saint Laurent Paris Photo: Luc Castel
左:ジョルジュ・ブラックの絵画にインスパイアされたルック。右:サンローラン氏のアイコンの一つであるハートを象ったブローチ。Photo: Minako Norimatsu
左:コスチュームの歴史にも精通していたサンローラン氏ならではの、18世紀スタイルのドレス。右:モンドリアンの絵画をインスピレーションとしたドレス。
アトリエでの、イヴ・サンローラン氏(1986年) © DR。ここでもかけている眼鏡は、後にミュゼに再現されたアトリエに。
アトリエは、テーブルの上に乱雑に置かれたクロッキーやボタンのスウォッチ、ジュエリーのサンプルといった詳細に渡ってまで再現されている。Photo: Minako Norimatsu
再現されたアトリエのテーブルには、クロッキー、アイコニックな彼の遺品の一つである眼鏡、愛犬ムジークを思わせる置物などが。Photo: Minako Norimatsu
この秋、パリとマラケシュの二つの街が、それぞれのイヴ・サンローラン・ミュージアム(Musée Yves Saint Laurent )のオープンで沸いています。今回はそのうちの一つ、パリのミュージアムをご紹介します。2004年にピエール・ベルジェ=イヴ・サンローラン財団として出発したアーカイブズの、国の管轄によるミュージアムとしての新しい出発。9月に他界した氏の元パートナー、ピエール・ベルジェ氏が、イヴ・サンローラン氏の仕事を国のヘリテージとして保存したいという志による企画です。氏の引退後にメゾンのクチュール・サロンがあった18世紀の建物内にできた財団では、彼のクリエイションだけでなく、氏と関わりのあったテーマやアーティストを巡っていくつもの展覧会が開催されて来ました。今後は5000体ものオートクチュールとプレタポルテのウエア、15,000点もの小物、何千にも上るクロッキーや資料と言った膨大な数のアーカイブズをもとに、サンローラン氏によるオートクチュールに絞った企画展を開催の予定。10月3日より来年9月までは、氏のクリエイションの全体像がわかる回顧展が見られます。
サンローラン氏が21歳の若さで、急逝したクリスチャン・ディオール氏の後継者に抜擢されたのは、1957年。ちなみに、2年間に渡るディオールでの仕事は、現在パリ装飾美術館で開催中の「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ 」展の“後継者”のコーナーに集められています。その後、1962年にはピエール・ベルジェ氏と共にオートクチュールのメゾンを設立。1966年にはプレタポルテ・ライン「イヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ」をスタート。40年のキャリアを終えて、2002年にはメゾンのピノー・グループ(現ケリング)への売却を機に、引退。2008年に他界してからも、氏は常にモード界に影響を与えてきました。彼の仕事と生涯は、二つの映画「サンローラン」と「イヴ・サンローラン」(いずれも2014年作品)にもなっています。ミュゼ・イヴ・サンローランでは、氏のアトリエも再現されていて、感動もの。
Musée Yves Saint Laurent Paris
5, Avenue Marceau 75116 Paris (M Alma Marceau)
開 11-18時 金曜〜21時 休 月曜