まずは、エルメスのラ・カンカイユリー・ドゥ・プティタッシュ(La Quincaillerie petit h)。プティタッシュとはエルメスが自社製品の端ぎれやレザーの余り部分を提供し、外部のデザイナーによる作品を募る企画です。その一環として今回エルメス左岸店で開かれたのは、メディア関係者たちが参加してスモールレザーグッズなどを作る、ワークショップでした。
そしてクチュール・ファッションウィークの幕開けは、ディオールのグランバル(Dior Grand Bal)。2018春夏オートクチュール コレクションのインスピレーションと同じく、テーマはクリスチャン・ディオールが愛した“シュールレアリズム”です。ファンタジー溢れるセットを背景に、仮装したゲストたちは文字通りシュールな世界に興じました。
もう一つディオール関係では、大判ポラロイドによる幻想的なイメージで知られる写真家、パオロ・ロヴェルシの作品集ローンチング。過去25年間のエディトリアル作品に、アーカイブズから抜粋したメゾンのアイコニック・ルックの撮りおろしを加えた美しい本は、100余りの写真を載せた168ページ。「Dior Images : Paolo Roversi」(Rizzoli New York刊 110 €)
一方バーバリーは写真展『Here we are』で、メゾンのエスプリをアピール。30人あまりの写真家が20世紀のイギリス人の日常を捉えた約90点からなる本展は、クリストファー・ベイリーを中心に写真家のアラスデア・マクルランも巻き込んだチームのキュレーションで、ロンドン、香港を巡った後、パリに。ゴーシャ・ラブチンスキーによる18年春夏作品をおさめた写真も初公開されました。