この7月、フランスでは大規模なヴィンテージのオークションが開かれます。
一つは、大手ブランドのデザイナーたちもリサーチのために足しげく通う、キダム・ド・レヴェル(Quidam de Revel)のセレクション。オーナー夫妻は20年以上前から、自分たちの審美眼にかなうもの、デザイナーたちにとって興味深いものを蒐集してきました。通常はプロのためのレンタルに限ったショールームですが、一部を手放すことになったとか。今回販売される1930〜90年代のウエアと小物は、クチュール・メゾンから近代のアイコニックなブランドまで、世界に一点しかないショー・サンプルを含めた約160点です。展示会と競りを請け負うのは、世界的に権威のあるオークションハウス、サザビーズ(Sotheby’s)。
Collection Quidam de Revel / Le Vêtement Se Fait Bijoux
展示会は6月30日(11時〜18時)と7月2,3,4日(10時〜18時)
オークションは7月5日 14:30〜
Sotheby’s Franceにて :76, rue du Faubourg Saint Honoré 75008 Paris
もう一件は、同じくラグジュアリー専門のオークションハウス、アールキュリアル(Artcurial)によるジュエリーと時計、エルメスのバッグの特集です。アートディレクションは、元コレットのサラ・アンデルマン。コレット閉店以来、Just an Ideaというコンサルティング会社を開いた彼女の、久々のニュースです。彼女は一押しピースを選び、コレットで展覧会をしたこともある大御所カメラマン、コト・ボロフォと共にピースの撮影をし、カタログ編集を手がけました。コンテンポラリー派の彼女は普段はヴィンテージ嗜好ではないものの、今回知らなかったピースを手にし、その歴史を学ぶのを楽しんだそう。
Under the Discerning view of Sarah Andelman and Koto Bolofo
パリArtcurial にて:7, Rond Point des Champs Elysées 75008 Paris
〜7月2日
モナコArtcurialにて:Hôtel Hermitage Square / Beaumarchais 98000 Monte-Carlo
7月15日〜20日
オークションはモナコで7月17日〜20日 時間の詳細とカタログはこちら
いずれも、オンラインでの競り落としが可。まずはサイト上でアカウントを作り、各オークションへの登録を。登録には多少時間がかかるので、準備はお早めに!
text:Minako Norimatsu
パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/