パリのクリスマスから年末、最高の過ごし方を教えます!

デモ騒動が一段落し、ハッピーホリデー気分の盛り返しを図るパリ。この時期は期間限定ストアや店頭イベントが多いほか、レストランは営業日・時間がいつもと違うので、念入りなプランを立てるべし。ここでは私のおすすめコースをご紹介しましょう。

まずは、パリジェンヌ御用達のセザンヌ(Sézane)をチェック。気取らない「普通」の服で手頃なお値段、そしてファウンダーのモルガン・セザロリーが人気ブロガーだったことから、ここ最近異常なほどの人気を誇るブランドです。特にこの時期、“歳末助け合い”の気持ちがあるなら、セザンヌ「ソリデール」へ。ブランドのアウトレットと顧客自身が寄贈するセザンヌのセカンドハンド、両方から成る商品構成です。売上の一部はマラリアのリサーチ団体に寄付されるというシステム。またこの隣には、おしゃれ家族のルポを専門とするオンライン・マガジン、ザ・ソーシャライト・ファミリー(The Socialite Family)がクリスマス・ギフトのポップアップストアをオープンしました。このほかのポップアップは、写真を参照のこと。

一方食では、ピンポイントでクリスマスと大晦日の計画を立てましょう。レストランが軒並み休みな12月24日、25日でも開いているのは、ブイヨン・ピガール(Bouillon Pigalle)とブラッスリー・バルベス(Brasserie Barbès)。いずれも昼から夜遅くまでノンストップという営業時間と、フランスの家庭料理的なメニューがウリです。
美味しいものを買い込んで、宿泊先で食べるのもいいでしょう。生鮮食品も含めたベスト・フードが美しくディスプレイされているから楽しく、またちょうどいい規模なので買いやすいのは、やっぱりメゾン・プリソン(Maison Plisson) ですね。

逆に大晦日は、どのレストランも大賑わい!ドリンクなら、秋にオープンしたばかりのエドゥアール7劇場併設のレストラン、フルーフルー(Frou Frou)内のバー、カンカン(Can Can)へ。まさにスピークイージーと言えるこのバーでは、人間観察も楽しみの一つ。また大奮発して大晦日の特別メニューを食すなら、アピシウス(Apicius)へ。キャビア添えの帆立貝からトリュフをまぶしたチキンまで、贅沢を極めた5皿のコースはチーズとデザートもついて650ユーロ!19世紀建造の邸宅を改装した隠れ家的レストランだから、シャンデリアやトロンプルイユの天井、アンティークの屏風などミュゼ並みの内装も贅沢な一夜の醍醐味。年末のパリ、盛りだくさんです!

 text: Minako Norimatsu

ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子プロフィール画像
ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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