左:グランプリを受賞したBotterの作品より。Photo:Etienne Tordoir 右:受賞式後のバックステージにて、モデルたちに囲まれたRushemy Botter (左)とLisi Herrebrugh。Photo:Minako Norimatsu
左:ショールームにて、イエール市民たちの投票による「市民賞」を獲得したSarah Bruylant。右:彼女のブースの展示風景。共にPhoto:Minako Norimatsu
左:クロエが個別に賞金を贈る「クロエ賞」を獲得した、Marie-Ève Lecavalierによる一点。右:彼女には、審査委員特別賞も贈られた。こちらは7体から成るコレクションより。Photo:Etienne Tordoir
惜しくも賞は逃したものの、際立っていた二人のプレゼンテーション。左:ドイツ出身、日本に留学したこともあると言うRegina Weber。右:フィンランドのAnna Isoniemi。共にPhoto:Minako Norimatsu
スワロフスキー協賛によるアクセサリー部門グランプリに輝いた、Kate Fichard, Flora Fixy, Julia Dessirierのトリオによる補聴器イヤリングのコレクションH[Earring]。Photo:Minako Norimatsu
アクササリー部門で「イエール市民賞」を獲得した、Cécile Grayの作品。小さなパールやクリスタルを通しつつ銅の針金をレース状に編んだ、ドレスや襟の一連。Photo:Minako Norimatsu
賞は逃したものの、注目された変形籠バッグのコレクションは、フランス人Inès Bressandの作。彼女は木やメタルを使った家具のデザイナーとしても活躍中だとか。
受賞外での私のお気に入りはノルウェーのIldar Wafinによるジュエリー。アガートやローズクォーツをあしらった、オーガニックな形がユニーク。
授賞式にて、モード部門審査員たち。審査委員長委員ハイダー・アッカーマンの右は女優のティルダ・スウィントン、中央はシンガーのルー・ドワイヨン、一番左は昨年のグランプリ受賞者、ヴァネッサ・シンドラー。Photo:Minako Norimatsu
ヴィラ・ノアイユは、1920年代にノアイユ夫妻の依頼でロベール・マレ=ステヴァンスが設計した、モダニズム建築のお屋敷。Photo:Minako Norimatsu
会期中は、フェスティバルのメイン・スポンサーであるシャネルと組んで、モデルのオードリー・マルネイがライブでラジオ中継を。英語によるルー・ドワイヨンのインタビューを含む数々の収録は、iTune StoreのPodcastに。Photo:Minako Norimatsu
左:グランプリを受賞したBotterの作品より。Photo:Etienne Tordoir 右:受賞式後のバックステージにて、モデルたちに囲まれたRushemy Botter (左)とLisi Herrebrugh。Photo:Minako Norimatsu
左:ショールームにて、イエール市民たちの投票による「市民賞」を獲得したSarah Bruylant。右:彼女のブースの展示風景。共にPhoto:Minako Norimatsu
左:クロエが個別に賞金を贈る「クロエ賞」を獲得した、Marie-Ève Lecavalierによる一点。右:彼女には、審査委員特別賞も贈られた。こちらは7体から成るコレクションより。Photo:Etienne Tordoir
惜しくも賞は逃したものの、際立っていた二人のプレゼンテーション。左:ドイツ出身、日本に留学したこともあると言うRegina Weber。右:フィンランドのAnna Isoniemi。共にPhoto:Minako Norimatsu
スワロフスキー協賛によるアクセサリー部門グランプリに輝いた、Kate Fichard, Flora Fixy, Julia Dessirierのトリオによる補聴器イヤリングのコレクションH[Earring]。Photo:Minako Norimatsu
アクササリー部門で「イエール市民賞」を獲得した、Cécile Grayの作品。小さなパールやクリスタルを通しつつ銅の針金をレース状に編んだ、ドレスや襟の一連。Photo:Minako Norimatsu
賞は逃したものの、注目された変形籠バッグのコレクションは、フランス人Inès Bressandの作。彼女は木やメタルを使った家具のデザイナーとしても活躍中だとか。
受賞外での私のお気に入りはノルウェーのIldar Wafinによるジュエリー。アガートやローズクォーツをあしらった、オーガニックな形がユニーク。
授賞式にて、モード部門審査員たち。審査委員長委員ハイダー・アッカーマンの右は女優のティルダ・スウィントン、中央はシンガーのルー・ドワイヨン、一番左は昨年のグランプリ受賞者、ヴァネッサ・シンドラー。Photo:Minako Norimatsu
ヴィラ・ノアイユは、1920年代にノアイユ夫妻の依頼でロベール・マレ=ステヴァンスが設計した、モダニズム建築のお屋敷。Photo:Minako Norimatsu
会期中は、フェスティバルのメイン・スポンサーであるシャネルと組んで、モデルのオードリー・マルネイがライブでラジオ中継を。英語によるルー・ドワイヨンのインタビューを含む数々の収録は、iTune StoreのPodcastに。Photo:Minako Norimatsu
プレゼンテーションとランウェイの第一ラウンドが開かれると、各国のジャーナリストたちの間の話題はオランダのデュオ、ボター(Botter )に集中しました。ボターの片割れ、アントワープのロイヤル・アカデミーに学んだラシュミーはカリブ諸島出身、パートナーのリシも、母のルーツはドミニカ共和国。だから彼らが作るメンズウエアのインスピレーションはカリブ、特に漁師たちや道でたむろするキッズたちの日常だとか。それとミックスさせたのが、グレンチェックやレジメンタル・ストライプと言ったクラシックな素材で仕立てた、テイラード。確実なカッティングに基づいて崩したジャケットやスーツは、キュービズムとでも言えるシルエットに仕上がっています。そしてスタイリング小物は、ビニール袋や浮き輪!
一方彼らは6月に発表されるLVMH賞でもノミネートされているし、既に小規模ながら販売経路もあり、彼らを選ぶのは短絡的すぎるのでは、と言う声も多々ありました。でも審査員の間では、この成熟した技術とクレイジーさのバランス感が評価され、満場一致でグランプリはボターに決定!例年の受賞者の例にならって、彼らは今後、シャネルのメティエダール(刺繍メゾンのルサージュ、ジュエリーのグーセンスなど)の支援でコレクションを制作することに。一年後にここで発表される彼らの新作が楽しみです。
Text: Minako Norimatsu