スキャパレリのランウェイより。右:フィナーレを飾ったのは、妊娠9ヶ月のエリン・オコナー。左:ドレスにカウボーイブーツという意外なコーディネートは、すぐに取り入れたいアイディア。photos : Schiaparelli
シャネルのランウェイより。ドレスに点在するまるで水彩画のようなモチーフは、羽で仕立てたデリケートな花々。Photo : Chanel
シャネルのッバックステージより。シャネル傘下のメティエダール アトリエによる贅を尽くした花の刺繍では、スパンコールやリボンなど、様々な素材をミックス。photo:Chanel
シャネルのバックステージより、花をあしらったヘアメイク。photo : CHANEL
ヴァレンティノのランウェイより。右:花のアップリケが施されたジャカードのドレス。左:ファーストルックは、立体的に仕立てたばらのケープと、マキシスカートのアンサンブル。photos : Valentino
ヴァレンティノのランウェイより。右:ナオミ・キャンベルが着たフィナーレ・ルックは大ぶりのラッフルが圧巻な「 チョコレート・ダリア」。左:長いフリンジが揺れるスモックドレス「ライラック」。レーシーなストッキングで、足元にも花が添えられた。photos : Valentino
ヴァレンティノのバックステージより。右:あらゆる技法で花を取り入れたティアード・スカート。左:羽で花びらを表現したメイクアップ。photos : Valentino
100 万ドルもの売り上げを記録した「カトリーヌ・ドヌーヴ & イヴ・サンローラン、モード&フレンドシップ」の競売に先駆けて披露された展示より、スモーキングの数々。photo: Minako Norimatsu
「カトリーヌ・ドヌーヴ & イヴ・サンローラン、モード&フレンドシップ」の展示より。スモーキングと並んで最もイヴ・サンローランらしいカラフルなドレスの一連。photo: Minako Norimatsu
「カトリーヌ・ドヌーヴ & イヴ・サンローラン」後半、1月30日のフランス時間0時まで競り落とし可能な140ロットのカタログ抜粋。 (手数料や配送に関する条件は、本文リンクよりクリスティーズのサイトを参照)
Azzedine Alaïa Collector. Adrian and Alaïa, The art of tailoring展は開催中~ 6月23日。 18, rue de la Verrerie 75004 11時~19時、無休。 写真は本展より、エイドリアンによるスーツやジャケット。photo: la Mode en Images – Stéphane Aït Ouarab
Adrian and Alaïa展より、アズディン・アライアによる作品。館内では、エイドリアンがコスチュームを手がけた『ザ・ウィメン』(1934年)と、アライアによる衣装をまとったグレース・ジョーンズが強いインパクトを放つ『007 美しき獲物たち』(1985年)、二つの映画も上映中。photo: la Mode en Images – Stéphane Aït Ouarab
スキャパレリのランウェイより。右:フィナーレを飾ったのは、妊娠9ヶ月のエリン・オコナー。左:ドレスにカウボーイブーツという意外なコーディネートは、すぐに取り入れたいアイディア。photos : Schiaparelli
シャネルのランウェイより。ドレスに点在するまるで水彩画のようなモチーフは、羽で仕立てたデリケートな花々。Photo : Chanel
シャネルのッバックステージより。シャネル傘下のメティエダール アトリエによる贅を尽くした花の刺繍では、スパンコールやリボンなど、様々な素材をミックス。photo:Chanel
シャネルのバックステージより、花をあしらったヘアメイク。photo : CHANEL
ヴァレンティノのランウェイより。右:花のアップリケが施されたジャカードのドレス。左:ファーストルックは、立体的に仕立てたばらのケープと、マキシスカートのアンサンブル。photos : Valentino
ヴァレンティノのランウェイより。右:ナオミ・キャンベルが着たフィナーレ・ルックは大ぶりのラッフルが圧巻な「 チョコレート・ダリア」。左:長いフリンジが揺れるスモックドレス「ライラック」。レーシーなストッキングで、足元にも花が添えられた。photos : Valentino
ヴァレンティノのバックステージより。右:あらゆる技法で花を取り入れたティアード・スカート。左:羽で花びらを表現したメイクアップ。photos : Valentino
100 万ドルもの売り上げを記録した「カトリーヌ・ドヌーヴ & イヴ・サンローラン、モード&フレンドシップ」の競売に先駆けて披露された展示より、スモーキングの数々。photo: Minako Norimatsu
「カトリーヌ・ドヌーヴ & イヴ・サンローラン、モード&フレンドシップ」の展示より。スモーキングと並んで最もイヴ・サンローランらしいカラフルなドレスの一連。photo: Minako Norimatsu
「カトリーヌ・ドヌーヴ & イヴ・サンローラン」後半、1月30日のフランス時間0時まで競り落とし可能な140ロットのカタログ抜粋。 (手数料や配送に関する条件は、本文リンクよりクリスティーズのサイトを参照)
Azzedine Alaïa Collector. Adrian and Alaïa, The art of tailoring展は開催中~ 6月23日。 18, rue de la Verrerie 75004 11時~19時、無休。 写真は本展より、エイドリアンによるスーツやジャケット。photo: la Mode en Images – Stéphane Aït Ouarab
Adrian and Alaïa展より、アズディン・アライアによる作品。館内では、エイドリアンがコスチュームを手がけた『ザ・ウィメン』(1934年)と、アライアによる衣装をまとったグレース・ジョーンズが強いインパクトを放つ『007 美しき獲物たち』(1985年)、二つの映画も上映中。photo: la Mode en Images – Stéphane Aït Ouarab
1月21日から4日間に渡った、19年春夏オートクチュールのファッションウィーク。ここでは、花を巡った3つのコレクションをご紹介しましょう。
まずはオペラ座のフォワイエで展開された、ファンタジー溢れるスキャパレリ のランウェイ。テーマの一つ“花に溢れる庭”は、エルザ・スキャパレリの子供の頃の思い出にちなんでいるとか。さまざまな花はシルエットに、色合いに、刺繍やプリントに、とあらゆる形で解釈され、スタイル・ディレクターであるベルトラン・ギヨンの力量を感じさせました。
一方サヴォアフェールを駆使した花が咲き乱れたのは、シャネル 。この朝外では雪が降り始めましたが、会場のグランパレに足を踏み入れると、中の景色は地中海の別荘の庭園!アイコニックなツイードのスーツに始まったショーでは、多くのルックで耳元にも花があしらわれています。ほどなく花の刺繍が登場し、後半に向かっては羽からスパンコール、ビーズなどを素材にした色とりどりの花が、至るところに。
そして特筆すべきは、ヴァレンティノ 。演出や奇をてらったテーマに頼ること無く、純粋に服の美しさで勝負する彼の姿勢が、私は大好きです。今回のコレクションは、目の周りを花びらに見立てた羽で縁取ったメイクアップからレーシーなストッキングまで、文字通り頭のてっぺんからつま先まで、百花繚乱!花モチーフのジャカードや鮮やかな色彩のシフォンなど、軽やかな生地を惜しみなく使った各ルックには、花の名前がつけられていました。
一方、オートクチュール週間ならではのイベントとして、今は亡きクチュリエへのオマージュが捧げられました。その1つがクリスティーズ で開かれた、ムッシュ・イブサンローランのオークション。彼の長年の友人だったカトリーヌ・ドヌーヴが、自身のワードローブを一部手放すことになったのです。「リヴ・ゴーシュ」ラインの数点を除き、そのほとんどがオートクチュール。5日間に渡る展示の後24日には、ロットの半分近くが売りさばかれましたが、残り140ロットはオンラインのみでの販売で、1月30日フランス時間0時まで競り落とし可。見積額約3万円からなので、貴重な一点の入手も夢じゃない!?
また、アズディン・アライア・ギャラリー では新しい展覧会「エイドリアンとアライア アート・オブ・テーラリング~仕立ての技術~」が幕をあけました。エイドリアンとは、アライアが尊敬し、影響を受けたと言う1930~50年代のハリウッドのコスチューム・デザイナー、エイドリアン・ギルバートのこと。本展ではアライアが蒐集していた彼のスーツやジャケットと、アライア自身による作品を平行して展示。両者が広い肩とギュッと絞ったウエストで表現した、力強いフェミニンさが感じ取れます。
オートクチュール・コレクションのレポートは、ミナコラム次回に続きます。お楽しみに。
text: Minako Norimatsu