右:本より抜粋、マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックの代表作。C D’Or et de Pierres, Marie-Hélène de Taillac, Rizzoli New York, 2019 photos : Eric Droo 左:パリで一番シックな書店、ガリニャーニで開かれたサイン会での、マリーエレーヌ。
右:マハラジャ夫妻の写真(Centre Pompidou - Musée National d'Art Moderne)とチェス(The Art Institute of Chicago)、共に1927年マン・レイによる作品。 左:Ivan Da Silva Bruhnsデザインのカーペット© Adagp, Paris, 2019 。Moderne Maharajha, Un mécène des années 30 展は開催中~来年1月12日。Musée des Arts Décoratifs 107, rue de Rivoli 75001 photos : Luc Boegly
右:ウルサンのディッシュは、ウニのタラマを始めシーフードがメイン。左:ジャックムスによる内装は、夏の地中海がイメージ。Oursin , Galeries Lafayette Champs Elysées 60, Avenue des Champs Elysées 75008 12時~22時30分(日、月~21時30分)無休 Photos © Yoann et Marco
ウェブ展開のみでスタートしたルージュが、ロサンジェルス、東京でのポップアップに続いて旗艦店をオープン。内装は、本誌でも2年前に特集したインテリアのブランド、デモデのマリーフランス&ステファニー・コーエン。Rouje & Chez Jeanne 11, rue de Bachaumont 75002 photos : Harmony Ferreira
右:店内の至るところに見られる、卵型の棚を内包した円柱は、川久保玲自身のデザイン。左:新作Slow Danceも一押し、バイレードのフレグランス・コーナーは同ブランドのファウンダー、ベン・ゴーラムのデザイン。Dover Street Parfums Market 11 bis, rue Elzévir 75003 Photos © David Foessel
エッジー&ロマンティックなHiraeth 2020年春夏コレクションより。ヒラエスが所属するショールームLE 31が主催したサステイナブル・トークの主役はボストンのセレクトショップViola Lovely のLisa Cancelli。photos: Courtesy of Hiraeth
シャルロット・ペリアン展より。再現された学生寮の部屋(Cité Universitaire Internationale de Paris, 1952年)には、アイコニックな棚「ニュアージュ」が。Charlotte Perriand, Inventing a N ew World 展は開催中~来年2月24日まで。Fondation Louis Vuitton 8, Avenue du Mahatma Gandhi – Bois de Boulogne 75116
右:本より抜粋、マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックの代表作。C D’Or et de Pierres, Marie-Hélène de Taillac, Rizzoli New York, 2019 photos : Eric Droo 左:パリで一番シックな書店、ガリニャーニで開かれたサイン会での、マリーエレーヌ。
右:マハラジャ夫妻の写真(Centre Pompidou - Musée National d'Art Moderne)とチェス(The Art Institute of Chicago)、共に1927年マン・レイによる作品。 左:Ivan Da Silva Bruhnsデザインのカーペット© Adagp, Paris, 2019 。Moderne Maharajha, Un mécène des années 30 展は開催中~来年1月12日。Musée des Arts Décoratifs 107, rue de Rivoli 75001 photos : Luc Boegly
右:ウルサンのディッシュは、ウニのタラマを始めシーフードがメイン。左:ジャックムスによる内装は、夏の地中海がイメージ。Oursin , Galeries Lafayette Champs Elysées 60, Avenue des Champs Elysées 75008 12時~22時30分(日、月~21時30分)無休 Photos © Yoann et Marco
ウェブ展開のみでスタートしたルージュが、ロサンジェルス、東京でのポップアップに続いて旗艦店をオープン。内装は、本誌でも2年前に特集したインテリアのブランド、デモデのマリーフランス&ステファニー・コーエン。Rouje & Chez Jeanne 11, rue de Bachaumont 75002 photos : Harmony Ferreira
右:店内の至るところに見られる、卵型の棚を内包した円柱は、川久保玲自身のデザイン。左:新作Slow Danceも一押し、バイレードのフレグランス・コーナーは同ブランドのファウンダー、ベン・ゴーラムのデザイン。Dover Street Parfums Market 11 bis, rue Elzévir 75003 Photos © David Foessel
エッジー&ロマンティックなHiraeth 2020年春夏コレクションより。ヒラエスが所属するショールームLE 31が主催したサステイナブル・トークの主役はボストンのセレクトショップViola Lovely のLisa Cancelli。photos: Courtesy of Hiraeth
シャルロット・ペリアン展より。再現された学生寮の部屋(Cité Universitaire Internationale de Paris, 1952年)には、アイコニックな棚「ニュアージュ」が。Charlotte Perriand, Inventing a N ew World 展は開催中~来年2月24日まで。Fondation Louis Vuitton 8, Avenue du Mahatma Gandhi – Bois de Boulogne 75116
ファッションウイークの期間には、多分野の話題も相次ぎます。この秋のオフ・イベントから、まずは「モダン・マハラジャ 」展。中央インド、インドール県のマハラジャが1930年代に作らせた邸宅、マニク・バグ宮の調度品を中心とした展覧会です。彼は当時ル・コルビジェやブランクーシらとも親交があり、インドの伝統と欧米のアール・デコやモダニズムの融合という特別な世界観を築きました。ところで州は変わりますがインドと言えば、ジャイプールを創作の拠点とするジュエリー・デザイナーのマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック。9月25日には彼女の作品の集大成Gold and Gems (Rizzoli刊)の出版記念サイン会が開かれました。
グルメ×モードの例では、ジャックムスのシモン・ポルト・ジャックムスのディレクションで完成したレストラン「ウルサン 」が、新たなホットアドレス。パートナーシップを組んだのは、老舗レストラン「キャヴィア・カスピア」で知られるカスピア・グループです。一方シモンの親友でインフルエンサーのジャンヌ・ダマスは、自身のブランド「ルージュ 」の初の旗艦店を、レストラン併設でオープン。1年前に彼女のトレードマークの赤リップを中心にスタートした、メイクアップ・ラインも好評です。一方メイクを含めたビューティのこだわりセレクトなら、オープンしたばかりのドーバーストリート・パルファン・マーケット(DSPM )へ。DSMによる世界初のビューティ専門店であるここには、発表されたばかりのトム・ブラウンの香りコレクション「09.27.65」から、サステイナブル&オーガニックなニッチブランド、例えば最近はヴィーガン・レザーのケースを発表した「ラ・ブッシュ・ルージュ 」など。
ヴィーガン・ファッションを徹底するのは、女優のルーニー・マラによる、ロサンジェルス拠点のブランド「ヒラエス 」です。レザーやファーだけでなく、ウール、カシミア、シルクも一切使わないヒラエスのコミュニティは 、倫理的ファッションに共鳴する人たち。その流れで、今回パリでのヒラエスのショールームでは、サステイナブル・トークが開かれました。そして一番の話題は、シャルロット・ペリアン展 。その創造性だけでなく、大戦前後の女性の社会的地位向上に貢献した彼女は、今まさに見直したい存在です。数年前にはルイ ヴィトンがペリアンにインスパイアされたカプセル・コレクションを発表しましたが、この偉大な家具デザイナー&アーティストは、今でもジャンルを越えた影響力を放っているのです。
text: Minako Norimatsu