「国境なき医師団」のための基金調達オンライン・チャリティ・オークションA Little Somethingを立ち上げたのは、アート・ディレクターでファッション・コンサルタントのソフィア・サンチェス・ドゥ・ベタック。(Sofia Sanchez de Betak)。アルゼンチン出身でニューヨーク在住、美しくおしゃれなインフルエンサーとして度々ストリート・スタイルのスナップでも被写体となる彼女は、ヒッピー・シックなウエアのブランド「チャフィ」(Chufy)のデザイナーとしても知られています。チャフィとは彼女の愛称で、旅好きの彼女は3年前には世界中のユニークな場所やホテルについて綴った本「Travel with Chufy」を出版し、その機に本誌のルポにも登場してくれました。ちなみに彼女の夫は、ファッション・ショーのプロデューサーとして知られるアレクサンドル・ドゥ・ベタック。
さて、このオークションでの売り上げは、Covid-19への対処はもちろん、「国境なき医師団」の人道的な活動の一環に活かされる予定。「2018年には5歳以下の530万人もの子供達が栄養失調で死亡した、などショッキングなニュースを読むと、単に家でじっとして恐怖に震えていることはできません。立ち上がって何かをしなければ、と思ったんです」と、ソフィアは語ります。彼女の公私両面でのネットワークから趣旨に賛同したのは、デザイナーから俳優までそうそうたるメンバー。ブランドの限定商品やセレブの私物などのラインナップでは、ヴァレンティノのバッグ、レポシのリング、リモワ×ディオールのトラベルバッグ、アルベール・エルバスのサイン入りスケッチ、マリア・シャラポワのサイン入りテニスラケット、キャロリーヌ・ドゥ・メグレが着用したドレスなどが挙げられます。また、NYでは有名シェフによるプライベート・ディナー(8人まで)やDJの出張サービス(いずれもコロナ終息後)、パリではこの秋に予定されているジャックムス2021春夏ランウェイ・ショーのフロントロウ・チケットなど、モノ以外にユニークな“体験”の提供も。この他、ロダルテ、ケイト・ボスワース、ギャラリストのエマニュエル・ぺロタン、アレクサ・チャンなどが参加しています。A Little Somethingネット・オークションは4月15日から19日まで。