右から:シルバーxゴールドのミニ、発表の年にちなんで名付けられたメタル・パーツ“1969”の円型バッグ(以上2点、2020プレフォール)、コムデ ギャルソンとのコラボはラバー・パーツで。ひな菊型パーツはロドイド。 “1969”を色グラデーションで繋ぎ合わせたミニ(以上2点2020春夏)
パコ ラバンヌの期間限定ストア。最上階、フレグランスPacollectionのコーナー(左)では、ヘッドホンでサウンドを聴きながら、スクリーンで各調香のイメージビデオが見られる。photos: Courtesy of Paco Rabanne
パコ ラバンヌの期間限定ストア。3月初旬のオープニングにて、記念撮影。メタルメッシュに覆われたキャビン(左)に入ると、四方が鏡に覆われた内側は自分の像が果てしなく続く、インフィニティの世界。左Photo: Courtesy of Paco Rabanne
右:パコ・ラバンヌ氏(1966年)photo: Courtesy of Paco Rabanne。左:メゾンの現アーティスティック・ディレクター、ジュリアン・ドッセーナ photo: Paolo Roversi
パコ・ラバンヌ氏の代表作、ゴールドのメタル・メッシュ・ドレスを纏ったフランソワーズ・アルディ(1968年)。photo: Daniel Camus
2016年、ジュリアン・ドッセーナが審査委員長を務めたイエール国際モード・フェスティヴァルで開かれたパコ ラバンヌ展。1966年から50年間のメゾンの代表作約30点を展示。手前のメタル・メッシュ・ドレスは1972年の作。Photo:Minako Norimatsu
今店頭に並んでいる2020年春夏は、ポジティブな虹色。メタル・メッシュもマルチカラーのグラデーションで。左のTシャツはグラフィック・デザイナー、ピーター・サヴィルとのコラボ。photos: Courtesy of Paco Rabanne
2020年秋冬コレクションより。右:メタル・メッシュを、中世の鎧風に新解釈。左:総レースのドレスには、タイルのようなパーツを繋げたアッサンブラージュ・バッグの新作を合わせて。photos: Courtesy of Paco Rabanne
右から:シルバーxゴールドのミニ、発表の年にちなんで名付けられたメタル・パーツ“1969”の円型バッグ(以上2点、2020プレフォール)、コムデ ギャルソンとのコラボはラバー・パーツで。ひな菊型パーツはロドイド。 “1969”を色グラデーションで繋ぎ合わせたミニ(以上2点2020春夏)
パコ ラバンヌの期間限定ストア。最上階、フレグランスPacollectionのコーナー(左)では、ヘッドホンでサウンドを聴きながら、スクリーンで各調香のイメージビデオが見られる。photos: Courtesy of Paco Rabanne
パコ ラバンヌの期間限定ストア。3月初旬のオープニングにて、記念撮影。メタルメッシュに覆われたキャビン(左)に入ると、四方が鏡に覆われた内側は自分の像が果てしなく続く、インフィニティの世界。左Photo: Courtesy of Paco Rabanne
右:パコ・ラバンヌ氏(1966年)photo: Courtesy of Paco Rabanne。左:メゾンの現アーティスティック・ディレクター、ジュリアン・ドッセーナ photo: Paolo Roversi
パコ・ラバンヌ氏の代表作、ゴールドのメタル・メッシュ・ドレスを纏ったフランソワーズ・アルディ(1968年)。photo: Daniel Camus
2016年、ジュリアン・ドッセーナが審査委員長を務めたイエール国際モード・フェスティヴァルで開かれたパコ ラバンヌ展。1966年から50年間のメゾンの代表作約30点を展示。手前のメタル・メッシュ・ドレスは1972年の作。Photo:Minako Norimatsu
今店頭に並んでいる2020年春夏は、ポジティブな虹色。メタル・メッシュもマルチカラーのグラデーションで。左のTシャツはグラフィック・デザイナー、ピーター・サヴィルとのコラボ。photos: Courtesy of Paco Rabanne
2020年秋冬コレクションより。右:メタル・メッシュを、中世の鎧風に新解釈。左:総レースのドレスには、タイルのようなパーツを繋げたアッサンブラージュ・バッグの新作を合わせて。photos: Courtesy of Paco Rabanne
朗報です!パリは6月14日、新型コロナウイルスの蔓延が低度なことを意味する“グリーン”ゾーンになったことが発表されました。7月1日からは、危険指数の高い国は除き、ヨーロッパ以外の国からの入国も可能に!と言うわけで、今回は再オープンしたパリのパコ ラバンヌ の新たな旗艦店をやっとご紹介できることになりました。
隠れ家的なこのスペースは、フォーブール・サントノレ沿いの建物のドアを押すと広がる、中庭の奥に位置します。3つのフロアはいずれもメタルとプレクシグラスが織りなす近未来的な雰囲気に、土っぽいテラコッタ色の床、パイプがむき出しのインダストリアルな天井、そしてパリに典型的な鉄細工のバルコニーといった異要素が融合したスペース。だからこのインテリアに最も生えるのは、あのアイコニックなメタル・メッシュやロドイド(プラスチック)のシーケンスです。これは1966年にメゾンを設立したクチュリエ、パコ・ラバンヌ氏の考案による、小さなパーツを繋げた金属またはロドイドの編み地。フランソワーズ・アルディがゴールドのメタル・メッシュのミニドレスを纏った姿は、ファッション史上でもあまりに有名です。彼がドレスにバッグに、と幅広く使っていた、クラフツマンシップが生きるこのテクニック“アッサンブラージュ”。これは現在ではドレスやバッグはもちろんスカーフ、ジュエリー、そして靴にまで発展しています。特にバッグは、今や誰もが一つは欲しい、マスト・アイテム。
ちなみに、メゾンが現在のアーティスティック・ディレクター、フランス人のジュリアン・ドッセーナを迎えたのは7年前。ジュリアンはベルギーのラ・カンブルでファッションを学び、バレンシアガで数年間ニコラ・ジェスキエールに師事した、実力派です。服をまるで構築的なオブジェのように創り上げるアヴァンギャルドなスタイルで一時代を築いた創始者のエスプリを、ジュリアンはコンテンポラリーに、そして遊び心たっぷりに進化させました。ここ数シーズンで彼のシグネチャーとして定着したのは、花柄やレースと言った繊細な要素とハードでグラマラスなメタルやラメ、そしてスポーティなデザインのミックス&マッチ。彼の新境地、中世の戦士や聖職者のユニフォーム、洗礼のドレスを思わせる神秘的な秋冬コレクションも、秋の入荷が楽しみです。 Paco Rabanne 54, rue du Faubourg Saint Honoré 75008 Paris
Text: Minako Norimatsu