パリでは先週からやっと、スポーツ施設も解禁に!そこで早速行ってみたのがザ・スタジオ・パリ。元バレエ・ダンサーのジュリー・グランジェがマレ地区にオープンしたばかりの、おしゃれなジムです。彼女が独自に開発したワークアウト・プログラム「ブルックリン・バー」(Brooklyn Barre)を私が知ったのは、ランジェリー&水着のブランドエレスのインビテーションによる、お試しコースで。ロックダウン中に数多くのファッション・ブランドがインストラクターを自社のインスタ・アカウントに招いて配信していた、ライブ・ワークアウトの一つです。バレエの基本的な動きから始まり、筋トレやヨガのストレッチもミックスしたジュリーのエクササイズは、1時間に渡り複数のメソッドのいいところ取り。なにより、スクリーン越しにも感じられる彼女のオーラに、私はすっかり惚れ込んでしまったのでした。そして数回のズーム・クラスを経てやっと出会った生のジュリーは、期待通りとびきり可愛く、元気の良さも人一倍。そこで彼女に、これまでの経緯をきいてみました。
パリジェンヌのジュリーは、18歳でシカゴにバレエ留学。その後ニューヨークに移り、レペットのアンバサダーを努めつつバレエと並行して大手ジムでヨガやバー・クラスのインストラクターをはじめ、一躍フィットネス・インフルエンサーになったとか。しかし脊髄を痛めたのを機に、11年に渡るアメリカ暮らしにピリオドを打って2年前にパリへ帰還。2度とまともに歩けないかもしれないと言う医師の宣告にも関わらず、リハビリに励んでやっと回復にこぎつけました。同時に長年の夢だった“自身のスタジオ”企画に専念し、ビジネス・プランからロゴや内装の構想までを一人で手がけて、晴れてオープン!と思いきや、ロックダウン。オープン後たったの2週間で、スタジオは3か月間のクローズを余儀なくされたのです。こんな過去の不運をこれっぽっちも感じさせないジュリー。彼女が実は逆境に強く、こんなガッツを持っていたなんて!そして“ガール・クラッシュ”状態の私は、彼女にビューティ・アドバイスも求めてみました。彼女はこう言います。
「ヘルシーなライフスタイルとは、食、睡眠、運動、ビューティまで全ての要素の相互関係で成立するもの。その関係とは意外にシンプルで、ワークアウトすればヘルシーな食事をしたくなる。そしてまた運動したくなる。たまにはビールを飲んでバーガーを食べてもいい。とにかく毎日スポーツをすれば、複雑なダイエットは必要ないわ! 」
ちなみにザ・スタジオ・パリでは施設の再オープンに伴いオンライン・クラスは一旦停止しましたが、もしかしたら再開の可能性もあるので要チェック。今後パリに来ることがあったら、入会金なしでワンショットでもクラスに参加可能です。
text: Minako Norimatsu
パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/