気負わずに、自分らしく
フレンチ・カジュアル、ストリート、グランジファッションが盛り上がっていた90年代のアメリカ。その中心にいたのが、ウィノナ・ライダーと言っても過言ではない。『リアリティ・バイツ』で演じたのは等身大の当時の若者。劇中ではクラシックでありながら、肩の力が抜けた自然体の装いを披露している。赤いタンクトップとデニム、白いシャツとジャケット、そして軽やかなシャツワンピース。物語を彩るスタイルの数々はどれも決して奇をてらってはいない。それでいて印象的なのは、クセのある個性をにじませているから!
1971年、米国ミネソタ州生まれ。12歳から芸能活動をスタート。『シザーハンズ』(’90)、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(’91)、『リアリティ・バイツ』(’94)など名作に立て続けに出演。90年代を代表する俳優になった。
1 光沢感のあるシルクブラウスは、さらりとまとうだけでこなれた印象に。
2 ハイゲージニットが生み出す、流れるようなシルエットとドレープに目を奪われる。
3 オーバーサイズシルエットのバランス感が絶妙。
4 アイコン「J マーク」ロゴがフロントを飾る新作「THE J MARC SH
OULDER BAG」。チェーンのほか、ギターストラップから着想を得たウェビングストラップが付属。
5 アッパーにブランドを象徴するハードウェアがあしらわれたクラシックなローファー。時を超えて活躍するワードローブの強い味方に。
6 美しいラウンドシェイプは、どんな骨格にも似合うのがうれしい。
7 オルタナティブ・ロックを愛する"シーバイガール"をイメージした2022年フォールコレクション。チェリーとストロベリーを全面に配した柄は"ウィノナ・プリント"と名付けられている。
8 裾に施されたシェービング加工がアクセント。ヒップポケットではVロゴのメタルディテールが輝く。
SOURCE:SPUR 2022年8月号「あの人になりたくて」
photography: ISEKI styling: Kanako Sugiura text: Mai Ueno