16歳で舞台の脚本、監督を経験して以降、パフォーマンスアート制作、小説の執筆、EPのリリースに加え、俳優やモデルとしても活躍するミランダ・ジュライ。多彩な活動さながらファッションもジャンルレスに楽しんでいる。シックなジャケットで映画祭に登場したかと思えば、センシュアルなドレスでレッドカーペットを歩くことも。時には奇抜な色と柄を合わせたり、端正なシャツに身を包んだり、彼女のスタイルは一言では括れない。自由な発想だからこそ、どんなアイテムもチャーミングなミランダ色に染めてしまうのだ。
Miranda July(ミランダ・ジュライ)
1974年生まれ。監督・脚本・主演を務めた『君とボクの虹色の世界』(’05)はさまざまな映画賞を受賞。近年もグッチのランウェイモデルからドキュメンタリー映画『Fire of Love』(’22)のナレーションまで幅広く活躍。
1 マイキータの技術とライカのデザインやレンズが融合したコラボレーションアイテム。防水・防油被膜と埃の付着を防ぐ静電気防止面で明瞭な視界に。
2 大きさがグラデーションになるように連ねた淡水のバロックパールネックレス。アズライトマラカイトを配したフックは好きなところに引っかけられる。
3 ホテルで働くポーターの制服を着想源としたシャスール ジャケット。新作は柔らかなキャメルツイードにレザートリミングを施した。
4 フラワープリントとフレアシルエットでキッチュに。
5 流れるようなラインを描くヒールが特徴の「SI ROSSI」。グラマラスなストラップサンダルは時代を問わず活躍する。
6 端正なストライプシャツには肘のレザーパッチでツイストを加えて。
7 前面には「タビ」のフットプリントのエンボス加工、背面には4本の白いステッチをあしらった。
8 クラシックスタイルを盛り上げるニットグローブ。右手の甲をコサージュが飾る。
SOURCE:SPUR 2022年9月号「あの人になりたくて」
photography: ISEKI styling: Kanako Sugiura text: Mai Ueno