シャーロット・ランプリングといえば、映画『愛の嵐』(’74)で披露した、上半身裸にサスペンダーをつけた姿があまりにも印象的。一方で普段は、センシュアリティとは一線を画す、クールなスタイルが多かった。大きめのジャケット、シャツ、デニムなどマニッシュなアイテムを好んで着用。シアーなドレスは、裸足で心地よくまとった。それでいて常に気品に満ちているのは、内からあふれ出す知性と、まっすぐに前を見つめるまなざしゆえ。年を重ねるごとに魅力を増していく姿は、常に潔くあることの大切さを教えてくれているよう。
11946年、イギリス生まれ。ロンドンで秘書を務めていた際スカウトされ、モデルを経て女優に。フランソワ・オゾン監督のミューズとして数々の作品に出演。『さざなみ』(’15)でベルリン国際映画祭銀熊賞、女優賞を受賞した。
1 オーバーサイジングなウールジャケット。ノーカラーが抜け感をプラスし、羽織るだけでこなれた装いに。
2 前身頃をラップデザインにすることで、白いコットンポプリンシャツに少しのひねりを加えて。
3 端正なローファーには、あえてボールドなハードウェアを。絶妙なバランス感がモダンな表情を演出。
4 ほどよくウォッシュ加工が施されたスリムタイプは、タイムレスに愛用できる永遠の定番。
5 アンティークなムードが漂うブレスレット。真鍮に手彫りの模様を施し、深みのあるガーネットストーンをアクセントに添えた。
6 クラシックな佇まいのワンハンドルバッグ「ソフィア」。カーフスキンの上では、ブランドの頭文字「T」をかたどったクロージャーが輝いて。
7 マテリアルはうっとりするほど柔らかなカシミヤ100%。オーセンティックなアーガイル柄が上品な装いをかなえる。
8 アイコニックなペイズリーのメダイヨン柄を全面にあしらい華やかに。一枚で着ても圧倒的な存在感。