アメリカ各地での生活を経て、晩年はニューメキシコへ移り住んだジョージア・オキーフ。生涯を通して花や動物の頭蓋骨、風景を描き続けた作風のように、ファッションにも一貫性が見える。無駄な装飾を排したデザイン、体を締めつけないシルエット、フラットなシューズ、洗練されたアクセサリー……。潔さを極めたエレガントなスタイリングは、今見ても時代を感じさせない。リアリズムから脱却し前衛的な作品を制作したことで「アメリカモダニズムの母」とも呼ばれた彼女は、モダンなスタイルを貫き通した。
ジョージア・オキーフ
Georgia O’Keeffe。1887年、ウィスコンシン州生まれ。画家。シカゴ美術館附属美術大学とアート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークで学ぶ。1946年、女性で初めてMoMAで回顧展を開催。1986年、98歳で亡くなった。