GUCCI(グッチ)から2020年秋冬コレクションの広告キャンペーン「THE RITUAL」が公開された。今回、モデルがディレクションから撮影までセルフで担うという、従来にない新しい広告ビジュアルを提案している。
グッチから2020年秋冬コレクションの広告キャンペーン「THE RITUAL」が公開中だ。今回のキャンペーンでは、モデルがディレクションから撮影までセルフで担うという、従来にない新しい広告ビジュアルを提案した。モデルの自宅に撮影用の服を送り、制作を一任するという大胆な発想に驚く。モデルは慣れ親しんでいる場所・空間を選び、自身なりのアイデアを織り交ぜながら、本ルックと日常生活の共存を描いている。
日光浴をしたり、自宅での有意義な時間を過ごすモデルたち。広告キャンペーン「THE RITUAL」ビジュアル。
編み物や日光浴、ガーデニングを楽しむモデルもいれば、ペットとの穏やかな時間を過ごすモデルなど、シチュエーションは十人十色。異なる構成・構図で、思い思いに撮影されたビジュアルは斬新かつユニーク。さらに使い捨てカメラやスマートフォンで撮影されたという事実には驚きが隠せない。個人の世界観と、本コレクションアイテムの融合で新しい化学反応を起こし、唯一無二の広告キャンペーンとなった。
クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは「自身が広告ビジュアルの構想を練ることをやめ、出演モデルたちに一任することで、新たなクリエイティビティが生まれるのではないかと考えた」とコメントしている。さらに「起用したモデルたちはこれまで何年にもわたり、私の物語を具現化してくれた人たち。私が時間をかけて選び抜いた個性あふれる存在であり、いつもグッチのキャンペーンに命を吹き込んでくれる存在。だからこそ私は信頼する彼女たちに、自身の中にあるアイデアを表現して新たな広告ビジュアルを生み出して欲しいと伝えた」と、本キャンペーンの制作背景や思いについて語った。
text: Marina Kishi