2022.01.12

京都の伝統技術が「水中の風景」を神秘的に描く! イッセイ ミヤケの製作過程に迫る展覧会

ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)が2022223日(水・祝)まで、京都の職人による伝統技法を紹介するKURA(蔵)展「引き染め」をISSEY MIYAKE KYOTO(イッセイ ミヤケ 京都)にて開催中。

イッセイ ミヤケが2022223日(水・祝)まで、京都の職人による伝統技法を紹介するKURA展「引き染め」をイッセイ ミヤケ 京都にて開催中だ。「A Voyage in Descent(ア ボヤージュ イン ディセント)」をテーマとした2022年春夏コレクションでは、海を潜り、静寂から見たことのない光景にたどり着く深海までの旅を、さまざまな素材とフォルムで描き出した。水の流れや揺らぎを表現したのは「引き染め」という手法。

(左)トップ ¥82,500、パンツ ¥105,600、(右)ジャケット ¥99,000、スカート ¥102,300/イッセイミヤケ ©ISSEY MIYAKE INC.
(左)トップ ¥82,500、パンツ ¥105,600、(右)ジャケット ¥99,000、スカート ¥102,300/イッセイミヤケ ©ISSEY MIYAKE INC.

水を含ませた生地に刷毛で柄を描くと変幻自在に染料がにじみ、美しいグラデーションを完成させる。さらに光沢のある生地にエアスプレーでにじませることで、水中の風景を彷彿させるみずみずしい「引き染め」が誕生する。本展では、その製作過程を映像で紹介するとともに、2つの柄を展示。工房の風景を再現した上下に広がる2段の生地は、神秘的な海中を模してもいるかのようだ。

「引き染め」展示風景
「引き染め」展示風景

会場となるのはイッセイ ミヤケ 京都。「墨色」を基調とした、落ちつきのある佇まいのショップだ。歴史ある町屋とイッセイ ミヤケのものづくりが調和する空間を手がけたのは、深澤直人。そして母屋の奥に設けたKURAギャラリーは、多様性に富んだ試みを発信する注目スポットとなっている。会場では「引き染め」で仕上げられたワンピース、トップ、ジャケット、パンツ、スカートの全5型も展示・販売中。この機会にぜひ立ち寄って。

【イベント開催概要】

開催場所:ISSEY MIYAKE KYOTO
会期:2022223日(水・祝)まで
住所:京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89
電話番号:075-254-7540

イッセイ ミヤケ
https://www.isseymiyake.com/

text: Fuyuko Tsuji

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