毎月カラーをテーマにしたこの連載、最終回を飾る今月のテーマカラーはブラック。ファッションにおける、究極のベーシック。だからこそ、仲里依紗にとって「最も遠い色」だという。
「明るい色が好きなので、ブラックの洋服はほとんど手に取らない。でもだからこそ、新鮮に映る。言うなれば、私にとって一番派手な色」。
あらゆる前衛的な洋服も自分のものにする彼女の強烈なパーソナリティに合わせて、今回は一筋縄でいかないブラックルックを選んだ。マリア・グラツィア・キウリによる、ディオールの2022-23年秋冬コレクションのドレスだ。
全体に細かなプリーツを施したチュールのドレスは、ビスチュエシルエットのトップスに、アシンメトリーなシルエットのスカートがクチュールライクな風格を漂わせる。基本となるスタイルは、ディオールが体現するタイムレスエレガンスそのものだが、スポーティな印象のロゴ入りのリブソックスと、デカダンなハンドジュエリーを合わせることで、多様な人物像をクロスオーバーさせた。
ひねりの効いたスタイリングに合わせたヘアは、ストイックなブラックのボブスタイル。ちょうど、シーズン2の公開を控える『今際の国のアリス』の中で仲里依紗演じるミラのような、ファムファタール像を完成させた。
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「仲里依紗のスペクトルな日常」に合わせて、「シュプールTV」では毎月テーマとなるファッションアイテムをお題にしたトーク動画を公開!今月フォーカスするのは、オメガのウィメンズウォッチ「トレゾア」の新作。今年に入ってから時計への関心が高まったという彼女が選ぶ一本は?