定番ブランドのアイテムを実際に試して、隠れた名品を見つけ出す良品ハンター。今回のターゲットは、ドイツのフットウェアブランド【ビルケンシュトック】。2024年3月にオープンした「BIRKENSTOCK 新宿コンセプトストア」に、スタイリストSATOとエディターAKIYAMAが潜入し、おすすめのサンダル全10足をハント。ソックスやタイツに合わせて履けるモデルも多いだけに、今入手すればロングシーズン活躍すること間違いなし！
ヨーロッパで人気のワークシューズは高機能なのにスタイリッシュ【LOOK１】
A こちらのクロッグサンダルは、ヨーロッパでポピュラーなワークシューズなんですって。
S 見た目はボリューミーだけど、ポリウレタン素材でとっても軽いです。サイドに穴があいているから、通気性も抜群。
A インソールを外せば丸洗いもできるから、海や川にも履いて行きたい！
S スタイリングは足もとに重心を置いて、メッシュドレスでミニマルにまとめてみました。
S 履き心地は足が守られているかのような安心感。フォルムもスタイリッシュだし、靴を脱ぎ履きすることが多い撮影現場でこれは助かるかも！
A ワークシューズをおしゃれに転用、大いにありですね！
ビッグバックルがアイキャッチーなホワイトサンダル【LOOK２】
A お次は定番サンダル「マドリッド」に、ビッグバックルをあしらった新作です。
S 白いアッパーにシルバーのバックルが涼しげですね。
A バックルは可愛いだけでなく、調節次第でフィット感をアップできる機能性もあるのはさすが。
S シンプルデザインで、ヘビーローテーション間違いないですね。
洗練された佇まいのベージュサンダルに一目惚れ【LOOK３】
A このダブルストラップサンダルの「ウジ」は、京都の宇治からネーミングしたそう。
S 知りませんでした！ ビルケンシュトックには、確か「キョウト」というモデルもありますよね。
A 日本の地名にちなんだモデルは全７型。ここ新宿にちなんだ「シンジュク」もあって、SPUR.JPで紹介したこともありますよ。
S このニューベージュというヌーディカラー、履いてみると肌なじみがすごくいいです。
A ショートパンツと合わせると、脚がぐんと長く見えますね！
A ソフトヌバックとパテントレザーの異素材ミックスも技ありです。
S 艶があってカジュアルすぎない点にもグッときました。
A ストラップは面ファスナー仕様だから、フィット感を微調節できるのもうれしいですね。
噂のハイエンドライン1774コレクションの夏色をチェック！【LOOK４】
エディターAKIYAMA（以下A） 2020年にスタートしたハイエンドライン「1774」コレクションは、いつも話題ですよね。デザイン性に富んでいたり、「そうきたか！」と膝を打つ意外なブランドとコラボレーションしたり。
スタイリストSATO（以下S） 2024年6月20日に発売された最新作は、カラフルなミルキーカラーがポイント。このサンダルを引き立てるべく、ドレスもオレンジを選んでみました。
A このまま海に出かけたくなるスタイリングですね！
A ベースは３本ストラップの定番サンダル「フロリダ」だけど、透け感のあるPVC素材が新鮮！
S PVCって本来カジュアルな素材だけど、ストラップが細くて、アッパー全体がオレンジ系だからほどよくモードな足もとに仕上がるんです。
A 張り出したコバもスタイリッシュ。艶々した特注のバックルも気分が上がりますね。
人気の「アリゾナ」が可愛いミルキーピンクに【LOOK５】
S 定番の「アリゾナ」も「1774」コレクションだと、また違った印象。
A トランスペアレントなPVC素材は、肌がきれいに見えますね。
S アッパーは進化しつつも、4層の天然素材からできた履き心地抜群のインソールは変わらない。その安心感もビルケンシュトックの魅力ですよね。
A フットベッドと呼ばれるこのインソールは、足裏に沿った起伏が特徴。まるで砂浜を素足で歩いているような気持ちよさじゃない？ 疲れた足のリカバリー効果も期待できるんですって。
S さすが250年前から足の健康を考えてきた老舗ブランドですね！
夏の相棒にしたい、上品なラフィアサンダル【LOOK６】
A 続くこちらも「1774」コレクション。スプレー塗装でひと手間かけたラフィアサンダルです。
S レザーのパイピングも、ビルケンシュトックでは珍しいネイビーも高級感がありますね。
A カジュアルな素材だけど、端正な作りだからきちんと見えるのもいい。
S スタイリングは、ネイビーが入ったブロックカラーのスカートでリンクさせてみました。
S この「ミラノ」サンダルは、バックストラップ付きで安定感もばっちり。歩きやすくて最高です！
A ソールまでネイビーで統一されているシックなデザインも素敵。カジュアルになりがちな足もとの引き締め役にちょうどいい。
定番モデルはシーズナルカラーを狙え！【LOOK7】
A ロングセラーモデル「ボストン」は、つま先を覆ったクローズドトゥモデルの元祖。春夏はもちろん、秋冬もソックスを合わせて履いている人をよく見かけますよね。
S これはなんといっても、フェイディッドライムという色がおしゃれ。
A アッパーからソール、バックルまで統一したトーナルカラーが洗練されていますよね。全身ホワイトのコーディネートに差し色使いしてみたい。
S カーゴパンツの足もとに合わせても素敵かも。
A それ、名案！
王道のロングセラーモデルは爽やかなホワイトをセレクト【LOOK8】
A 私、この「アリゾナ」愛用しています。すごく合わせやすくて１足あると重宝しますよ。
S リラックス感漂う王道のサンダルデザインがいいですよね。スタイリングは真っ赤なドレスに合わせて、コントラストをきかせてみました。
S 素材はリッチなナチュラルレザー。バックルまで白で統一されているところも心憎い！
A ビーチサンダルみたいに気軽に履けるのにスタイリッシュなところが気に入っています。
サーフグリーンのパテントサンダルは美しい発色にうっとり！【LOOK9】
A 続いても「アリゾナ」だけど、パテントレザーのアッパーがキャッチーですね。
S 春夏の新色ハイシャイン サーフグリーンは、艶やかなシルバーのビッグバックルとのコンビネーションが涼しげです。
A このカラーインソールにもフットベッドが採用されているから、スエードのインソールと同じく履き続けるほど足裏にフィット。でもカジュアルすぎないから、座敷などで靴を脱ぐシーンにもおすすめです。
モードに仕上がるプラットフォームサンダルを発見！【LOOK10】
A ラストはビルケンシュトックの「パピリオ」コレクション。最近、より歩きやすく改良されたんですって。
S 他のモデルに比べてかなり厚底ですね。
A 足もとにボリュームが出ると、ぐっとモードになりますよね。Sさんのモノトーンコーディネートにもよく似合っています。
S どこかおもちゃっぽいプラットフォームに合わせて、遊び心のあるカーディガンを羽織ってみました。
A 他のサンダルはフットベッドのコルクが表から見えるけれど、こちらはブラックレザーで覆われて見た目もすっきり。
S そこもモードなポイントかも。
A 気になるヒール高は4cm。通常モデルは約2.5cmだから、身長を盛りたい人にもおすすめです！
おしゃれで履きやすい！ ロングセラーたる理由を再認識
S ビルケンシュトックはカジュアルな印象があったけれど、「1774」コレクションはもちろん、通常のアイテムにもモードに履けるサンダルが多いことがわかったのは発見でした。
A どのモデルも歩きやすいのも人気の理由ですよね。開店前に撮影をしている際、営業中と間違えて入ってくる外国の方も多くて、国内外問わず、その人気ぶりを実感しました。特に定番の人気モデルは常に品薄状態とか。だから、欲しいモデルは早めの入手が正解ですね。
S 他にどんな色や素材があるのか、改めてチェックしようと思います！
ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス
https://www.birkenstock.com/jp
0476-50-2626
大手私鉄の駅員を経て一念発起。伊藤信子に弟子入りした異色のスタイリストは、今年独立3年目。今回はベージュカラーのサンダル「ウジ」に一目惚れ。めずらしい色で、なおかつモードなワードローブにもコーディネートしやすい点に大注目。
SPUR.JPではファッション、カルチャー、SDGsなどを担当する、ビルケンシュトックのリアルユーザー。今回は「1774」コレクションのミルキーカラーシリーズに注目。PVC素材をハイエンドに昇華したモデルに大いに物欲を刺激された。
