【ロンシャン】2025年春夏のバッグと小物をエディターが厳選。新作の魅力を深掘りする!【それいけ!良品ハンター】

言わずと知れた定番ブランドを徹底調査し、隠れた名品を見つけ出す良品ハンター。今回のターゲットは、1948年にパリで誕生した人気ブランド・LONGCHAMP(ロンシャン)。こだわりのレザーを使用したバッグや小物は、デザイン性の高さはもちろん、機能性にも優れているのでデイリー使いにぴったり! エディターONOとAKIYAMAが、今季の新作から注目のアイテムをご紹介。

日本の折り紙から着想を得たアイコンバッグ

ロンシャンのル プリアージュ®バッグ
(左)「ル プリアージュ® オリジナル」ショッピングバッグM〈H39×W28×D11cm〉¥23,100(右)「ル プリアージュ® オリジナル」〈H30×W19×D31cm〉¥26,400/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

エディター&ライターONO(以下O) 「ル プリアージュ® オリジナル」は街で持っている人を本当によく見かけます!

エディターAKIYAMA(以下A) コンパクトに折りたためることでもおなじみですが、日本の折り紙からインスパイアされたって知ってました?

O 知らなかったです。日本の伝統文化が影響を与えていたなんて、驚きました! メイン使いはもちろん、旅行時のサブバッグとしても大いに活躍してくれそう。

A シグネチャーであるロシアンレザーとナイロンの異素材コンビネーションが素敵。上品さもありつつ、軽量で丈夫な点が多くの人を魅了しているんでしょうね。

ロンシャンのル プリアージュ®バッグ
「ル プリアージュ® オリジナル」ショッピングバッグM〈H39×W28×D11cm〉¥23,100/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン) 〈H39×W11×D28cm〉¥23,100/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

O 縦長のフォルムは仕事バッグにも最適! 13インチのノートパソコンやA4サイズの資料などがすっぽり収まります。

A 2025年春夏のカラー展開は7色、型は10モデルだそう。こちらは新色のトマト色です。華やかなカラーリングは、スタイリングのアクセントとしてもひと役買ってくれるはず!

O ナイロンや金具など、レザー以外はすべて再生素材を使っているという、サステイナビリティへの意識の高さも見逃せませんね。

シグネチャーレザーを贅沢に使用したバッグ「エピュレ」

ロンシャンのエピュレバッグ
「エピュレ」ショッピングバッグXL〈H34×W17×D40cm〉¥99,000、リボンスカーフ¥22,000/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

A  こちらの「エピュレ」は、先ほど紹介した「ル プリアージュ®」のフラップと持ち手部分で使用しているロシアンレザーをまるっとバッグに使用したもの。2022年の春夏コレクションで初めて登場しました。

O ロシアンレザーだけを使ったバッグが、3年前まで登場していなかったのは意外です! ところで、今さらな質問ですが“ロシアンレザー”って一体どういったものなんですか?

A いい質問をいただきました! その昔、沈没した輸送船を引き上げる際に、とてもきれいなトナカイの革が発見されたそう。その革の美しさに一目惚れした創業家二代目のフィリップ・キャスグランさんが、それをどうにか再現したいという想いから誕生したのが、ロシアンレザー。カウハイドレザーに型押しを細かく施すことによって、このダイヤモンドのような繊細な模様が表現できるんだとか。

O ロンシャンの職人技術の賜物なんですね。とても人工で作られた模様だとは思えません。

A シルク製のリボンスカーフを持ち手にくるりと巻き付けて、アレンジしているのも可愛い。

ロンシャンのエピュレバッグ
「エピュレ XL ショッピングバッグ」の内側。

O 内側はスエードで上質感が漂います。大きなポケットも付いていて便利!

A 扇型のシルエットが美しいですね。自立もするし、荷物もたっぷり収納できて申し分なし。

アクセサリー感覚で携えたい大人気のバッグ

ロンシャンのル プリアージュ® エクストラXSポーチ
「ル プリアージュ® エクストラ」ポーチXS〈H11×W5.5×D17cm〉¥60,500/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

A お次はころんと小ぶりな「ル プリアージュ® エクストラ」ポーチXS。レザー製の「ル プリアージュ®」は日本で今一番人気なラインなんですって。

O このサイズ感、たまらなく可愛いです! それにマチがあるので、見た目以上の収納力。スマートフォンやミニ財布、リップなども難なく入ります。

A ワンハンドルのデザインも小粋ですね。ショルダーストラップ付きなので、クロスボディで携えてもいいし、ストラップを取り外してハンドバッグとして使ってもOK。

「ル ロゾ」がシーズナルカラーと新たなシルエットで登場

ロンシャンのル ロゾバッグ
(手前)「ル ロゾ スリーク」バケットバッグXS〈H20×W13×D10cm〉¥118,800、(奥)「ル ロゾ スリーク」ホーボーバッグM〈H30×W26×D13cm〉¥139,700/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

A 家庭菜園を意味する「LIVE GREEN!」をテーマとした最新コレクションでは、「ル ロゾ」にも新たな息吹が吹き込まれました。

O 今シーズンは、現代のパリジェンヌたちが、自然豊かな田舎で過ごす夏のひとときを描いているとか。樹皮や生姜をイメージした鮮やかな色合いが夏の装いに映えそう! 

A 名前の由来でもあり、フランス語で葦を意味する「ル ロゾ」。バンブーをかたどったトグルがアイコニックですが、今回そのトグルが、熟したとうもろこしを思わせる淡いゴールドに。素材もシボ革からスムースレザーにアップデートされています。

O モダンなシルバーとまた表情が変わって、ゴールドのトグルになると、グッとエレガントな印象。サイドのボタンを留めると、異なるシルエットが楽しめるのも気が利いてますね。

ロンシャンのル ロゾバッグ
「ル ロゾ スリーク」ホーボーバッグMの内側

A 誕生当時からファッションエディターに寄り添う仕事バッグとして謳われてきただけあって、A4の書類が入る抜群の収納力。バケツ型なので、荷物の出し入れがしやすいところもうれしい。

O 小さなサイズは取り外し可能なストラップ付きで、クロスボディバッグとしても楽しめちゃいます。

バンブーがきらりと輝く財布とカードケース

ロンシャンのル ロゾ財布とカードケース
(手前)「ル ロゾ」カードケース〈H7.5×W10cm〉各¥18,700、(奥)「ル ロゾ」ウォレット〈H9.5×W12cm〉¥48,400/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

O 続いては「ル ロゾ」と同ラインの財布とカードケース。

A カードケースは実際に使っているんですけど、カードスロットが4つのミニマルなデザイン。シルバートグルが目印になって、バッグの中でも迷子になりにくいです。

ロンシャンのル ロゾ財布
「ル ロゾ」ウォレットの内側

O 三つ折り財布はカードスロットが9枚も……! その他、フラットポケットが二つ、コインスペースと紙幣スペースが一つずつと、実用性が高すぎます!

A それでいて見た目はスマート。これはギフトとしても喜ばれること間違いなし。

バッグをプレイフルに彩るチャームを重ねづけ

ロンシャンのチャームキーリング
キーリング(左)¥44,000、(中央)¥22,000、(右)¥22,000、バッグに付けたキーリング¥18,700、エアポッズケース¥26,400、「デイロング」トップハンドルバッグM〈H14×W28×D11cm〉¥159,500/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

O ここ数シーズンのトレンドと言えばバッグチャームの重ねづけ。今季こそ挑戦したいので、実はこれ狙っています。

A 可愛くて目移りしちゃう! ミニチュアになった「ル プリアージュ®」は、エアポッズケース。ブランドのシンボルでもある“ロンシャン・ホース”のチャームも馬モチーフ好きとしてはたまらない。

O 今季のテーマを模したロングブーツやビーツもユニーク。ナスはポケット付きなので、リップやカードなどを入れてポーチ代わりにも使えます。

大判スカーフと一緒に楽しみたい「ル プリアージュ® フィレ」

ロンシャンの プリアージュ®フィレバッグ
「ル プリアージュ® フィレ」ショルダーバッグL〈H31×W38cm〉¥19,800、シルクスカーフ ¥58,300/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

O このライン、『エミリー、パリへ行く』のシーズン2にも登場してました!

A ハンモックや赤ちゃんのスリングを制作しているフィルト社とコラボレーションしたこちら。4年前に登場し、あまりの人気で定番化したんですよ。

O ロシアンレザーとメッシュの組み合わせが、他にはないデザイン。メッシュ部分はコットン100%で伸縮性があり、耐久性も高いのでガシガシ荷物を入れてもびくともしません。コンパクトになるので、サブバッグにしても便利。

A 写真のように大判スカーフを使えば細かいものも落とさないし、遊び心が感じられていいですね。

デザイン性と実用性を両立したバスケットバッグ

ロンシャン バスケットバッグ
(手前)「ル パニエ プリアージュ®」バスケットバッグXS〈H18×W16×D12cm〉¥56,100、(奥)「ル パニエ プリアージュ®」バスケットバッグL〈H35×W28×D20cm〉¥77,000/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

A ストローエフェクトを施したキャンバス地のバスケットバッグです。大きなサイズの方は1泊2日の旅行や、海にも連れて行きたい!

O ロゴが入ったロシアンレザーの大きなポケットや、「ル プリアージュ® 」らしいスナップボタン使いに、ロンシャンらしさがあふれています。 

【ロンシャン】2025年春夏のバッグと小の画像_13
「ル パニエ プリアージュ®」バスケットバッグL〈H35×W28×D20cm〉¥77,000/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

O 内側には大きなファスナーポケットが備わっているので、バッグの中で小物が迷子になる心配もありません。夏のお仕事バッグにもいいかも。手軽に季節感がアップできそうです。

A コードの部分に鍵やチャームを取り付けられのも便利ですね!

個性が光るアップサイクルコレクション

ロンシャンのリプレイバッグ
「リプレイ」バケットバッグXS〈H22×W13.5×D13.5cm〉¥91,300/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

O アトリエに残っている端材で、新しく面白いバッグを作ろうという想いが込められた「リプレイ」コレクションも人気。

A こちらはショルダーストラップの残端を使ったバケットバッグ。職人が一つ一つ丁寧に編み込んで作っているんですよ。

O 二つと同じものはないオリジナリティが魅力的! ある意味限定品ですよね。こちらも小ぶりだけれど、ミニ財布やポーチ、350mlのペットボトルが入ります。

A だからこそ、気に入ったデザインがあったら即購入をおすすめします。

端正なカウハイドレザーの表情が美しい逸品

ロンシャンの「ル フローネ」バッグ
「ル フローネ」ショルダーバッグXL〈H28×W42.5×D16cm〉¥125,400/ロンシャン・ジャパン(ロンシャン)

A 最後はロンシャンで一番古いコレクションの「ル フローネ」です。実はこれ、カウハイドレザーをドラム缶に入れ、回転させてつけた傷がこのシボ革のような表情を生み出しているんです。

O とても精巧な加工ですよね! ボディとショルダーストラップを柔らかいレザーで繋いでいるところもポイント。金属を極力使っていないから、大きいサイズの割に軽量感を出せるんです。

A 16インチのノートパソコンも余裕で入るし、これはもう、仕事バッグの決定版ですね。

あっと驚かされる、レザーの加工技術に長けたブランド

A ロンシャンはSPUR.JPでも紹介する度に反響の大きさを感じていて。今日改めて、その魅力を再発見しました。

O トナカイの革を模したロシアンレザーや、ドラム缶で革に傷をつけて風合いを出すなど、レザーにひと捻り加える職人技に終始驚かされました!

A 4代にわたって代々家族経営の伝統を守り、製作から輸送までを一括して自社の工房でできるところも、ロンシャンの強み。高品質なアイテムの宝庫なのもうなずけます。

O 良心的なプライスで、ついあれもこれも欲しくなってしまいました。買い物欲が止まらない(笑)。春夏の相棒バッグを探しに、近々また訪れたいです!

ONO(小野綾香)プロフィール画像
エディター・ライターONO(小野綾香)

ファッションやライフスタイルを中心に、雑誌やウェブ媒体で編集・執筆を行なっている。今回の取材で気になったのは、「リプレイ」シリーズのバケットバッグ。普段シンプルなスタイリングが多いため、バケットバッグを華やかなアクセントとして取り入れたいと目論んでいる。

AKIYAMAプロフィール画像
エディターAKIYAMA

SPUR.JPではファッション、ライフスタイルなどを担当。ロンシャンでは「ル ロゾ」のカードケースを愛用中。今回気になったのは、13インチのPCがすっぽり入る「ル フローネ」のバッグ。通勤用に購入を検討している。