学生時代から長らく黒派を貫いていたのですが、ここ数年すっかりネイビー派に生まれ変わりました。よりカジュアルなスタイルが好きになったことや、30歳を過ぎて黒だとさすがに地味過ぎるかも……と思いはじめたこと、トレンドカラーとしてネイビーが注目を浴びるようになったことも、その理由だと思います。ただ、今思い返してみると、自分のネイビー派を決定づけたのは、『ルーバス』のリングを手に入れたのがきっかけでした。
3年ほど前だと思うのですが、展示会でこのリングに出会い、ひと目惚れしてしまったんです。ラブラドライドという石を使ったものなのですが、一 見すると墨色なのに、陽にかざすと海の底のような透き通ったネイビーが現れる、その神秘的な佇まいにまず惹かれました。そのうえ「これだ、と思った石を見つけた時に、石に合わせてデザインしているので、1点しかないんです」というデザイナーの方の話を聞いて、完全に気持ちはノックアウト。気づけば、値段も考えずに「欲し いです!」とオーダーをしていました。このリングは、特に合わせる洋服を選ぶデザインではないですが、ネイビーの服と合わせると、より石の色がきれいに見えるなと 気づき、以来、意識的にネイビーの服を選ぶことが増えたように思います。
ちなみにラブラドライドには、「新しい世界に一歩踏み出したい時に支えになってくれる」という意味があるそう。黒派からネイビー派へ、20代から30代へ、ちょうど過渡期にあった私を支えてくれたリングなんだと、今だから思います。
物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。