紅茶の美味しい喫茶店、はきっとこんな匂いがする

ものすごく高級で希少な茶葉を使ったセイロンティーはこんな香りがするんじゃないかしらと妄想しています。色で表すのなら、あたたかなメノウの色。というわけで大好きな銀座のジュエリーブティック「オート ジュエラー・アキオ モリ」で購入した茶メノウの指輪と一緒に撮影してみました。香水とリング、ジャンルは違えど色調と雰囲気が溶け合うようでなかなか気に入った2ショットとなりました。

ここ半年ほど愛用しているヴィルヘルム・パフューマリーという香水ブランドの「ディア ポリー」というフレグランスの話です。残念ながら日本には正式展開していません。作り手はジャン・オーグレンという男性で、ちょっと、びっくりするくらいのイケメンです。前職はモデルっていうのが納得できるレベルのイケメンです。あるとき空港で女性を見かけたというところからこの香水のストーリーは始まります。ブルブルそわそわしていた彼女は話を聞けば飛行機恐怖症。で、次にジャンが発したのが「手を握っていましょうか」だというからすごすぎる。

女性の名前がポリー。のちにふたりは結婚します。おとぎ話みたいな現実って、あるんですね。ポリーは毎朝、ブラックティーで一日を始めるそうで、それにちなんでこの香水の主軸はセイロンティーになりました。ほかにベルガモットとアップルがわきをささえ、ボトムにはブラックアンバーやムスクがしっとり。すごく品があって、美味しそうでもあり、なんともいえない香りなんです。これをつけていると「紅茶飴のにおいがする!懐かしい」ともよく言われます。

イケメンと美女だけに許された素敵ストーリーというのは百も承知ですが、これをまとっていればうっかり、ひょっとして、もしかしたら、何かいいことに肖ることができる、かもしれません。少なくとも紅茶好きにはたまらない芳香です。日本に上陸するのを願っています。

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エディターIGARASHI

おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。

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