肩が凝るから厚くて重いコートは着たくない。でも寒いのはイヤ。a.k.a.”注文が多い料理店”と言われる私のためにあるのではないか、これ。
編集部にもファンの多い、ジル・サンダーの一枚仕立てのコートです。裏地がないので、コートをはおるときのあの「がさっ」としたイヤな感覚がない。そしてもちろん軽い。カシミヤウール100パーセントなのであたたかい。なのに熱がこもって蒸れたりしないから、あたたかくなってきたこの時期にもまだまだ活躍。やわらかくて着心地がよく、ときにこれを着たまま寝てしまいます。
黒のウールコートというと、どこか堅くなりがちなところ、これはリラックスしたムードで着こなせる。ファブリックの質感もありますが、カラーが自然に開いたり、スリーブがほんのりふくらんでいたり、ポケットが丸みを帯びていたり、というディテールが軽やかさを生んでいます。ボタンもないミニマルなデザイン、さっとはおってふわっと前をかき合わせるだけでサマになるような気がします(編集NAMIKI)
エディターNAMIKI
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。