3月25日に発売された『東京スニーカー史』(立東舎/1500円)。著者の小澤匡行さんは、90年代にストリートカルチャーを牽引した雑誌『Boon』を出発点として、『MEN’S NON-NO』や『UOMO』など多くのメンズ誌で活躍するエディター。メンズ服について質問するとなんでも答えが返ってくるんじゃないかと思うほど、博識の人であります。
この本、スニーカーの変遷が写真で分かるヤツかぁと思っていると、全然違います。帯に「スニーカー文化を創造した、時代の証言者たち。」とあるように、スニーカーに魅せられた人々を取材し、その証言から、東京のスニーカー・カルチャーを時代ごとに考察した貴重な本なのです。約200ページ、2段組の文章は読み応えたっぷり。ちなみに写真は数えるほどしかありません。この静かな熱がいい。
スニーカー好き男子はもちろん、あの頃、エア マックスに熱狂するクラスの男子を横目でみていた女子にもオススメの1冊です。
エディターIWAHANA
日々、モード修行中。メンズとレディースを行ったり来たりしています。書籍担当。どうぞよろしくお願いします。