2016.04.22

部屋を明るくするもの

安心してください、丁寧な暮らしなんてしてませんから。

ただいま、我が家はゴールデンウィーク前の怒濤の入稿週間につき、大変荒れております。ここだけの話、私が帰宅すると、空気清浄機が作動します。心を痛めています。この荒んだ生活の中で、最近の私の癒しは先月森岡書店の個展で一目惚れして、我が家にやってきた元永彩子さんの絵。

この絵であらどこかで、、、と思ってくださったなら、SPURを毎月最後まできちんと読んでくださっている証拠です。巻末の占星術師・橘さくらさんの運命日占いで毎月挿絵を描いてくださっているのが元永さんなのです。

元永さんのイラストにそもそも出会ったのは、実はものすごい偶然インスタグラムを見たことから。私はハリネズミ好きなんですが、かわいいハリネズミインスタを追求していたら、元永さんのアカウントにたどりつき、イラストも素敵!とくいついてこっそりフォローしたという。縁あってお仕事をさせていただけることになったのですが、もともと大ファンだったので個展に喜びいさんで行ったらこの絵に出会いました。

冒頭でお伝えしたように、我が家は東京砂漠の中心地のように荒れていまして、緑が育たない不毛の地なんですね。そんな中にやってきた、このグリーンの絵。絵といえど、すごく部屋に潤いを与えてくれます。

しかも、個展に伺った時、久しぶりに「赤毛のアン」を読み返していたため、この絵がマリラとアンのお茶するシーンに見えたのです。子供の頃からの赤毛のアンフリークとしては、ぐっとくる絵なんです。勝手な解釈ですけど。水彩のにじむような色彩と細部までデザインされた描きこみは、いつも見るたび発見があり、優しい気持になります。

ゴールデンウィークがやってくるまで丁寧な暮らしとはほど遠い生活が続きますが、仕事から帰った夜や眠い朝に、壁に目をやると、別の世界を想像して癒されています。いろんな疲れを一瞬忘れさせてくれる、不思議な力があるようで。

観葉植物を育てられない方にもこっそりおすすめしたい、お部屋の潤し方です。

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エディターTOTOKI

ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。